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実際に使える防災知識とは 5

実際に使える防災知識、第5弾です。

最近では、良くローリングストックについて呼びかけられています。
ご存じの方も多いと思います。

ローリングストック=いわゆる、普段から使う物を多めに備蓄してイザという時に普段使う食材が家に有る状態であることが最良という考えです。

ただ、お料理なさる方は分かると思うのですが。
意外と、非常時に使える物ってお台所のストックに無さそうな気がしませんか?実際に、被災してみないと状況って分からないですし。

私としては、自宅が被害が無く、取りあえず被災後も住めて。
電気と水道は止まったけれど、ガスはあるよ。というくらいの前提で用意しています。それに+α、完全に電気ガス水道がストップしたときの非常用食料と、飲料水のペットボトルを普段使う分の倍置いておく事を心掛けています。

私自身はそれで今の所、被災して困った事は有りません。まあ、その程度の被災で済んでいると言う事かも知れません。

今日は私の経験上のお話になりますので、ご自身に役立てそうな部分は持って帰って頂けると嬉しいです。

まず、私の話を聞く前に確認していただきたいのは自宅が建っている土地の、地盤と災害リスクです。


液状化し易い土地や、揺れやすい土地。
洪水や津波、山崩れなどの危険区域の方は、被災後に避難されることを大前提に食料のストックをされることをお勧めします。知り合いは、車の後部座席に「どうせ家はダメだから」と災害用品から食料まで積んでいるかたいらっしゃいます(笑)それもどうなの?と思いますが・・・。
まあ、無いより何十倍もマシなのでおだてておきました。高温になる車内で食料大丈夫なのかしら。あはは。

→もっと言うと、避難は基本徒歩です。ただ、最近津波から逃げるのに車が有効だとテレビ見ると思いますものね。正解は、複数あるのだと思います。

また、もう一つ確認して置きたいのが。
地震に限ってですが・・・。
自宅が、いつの耐震基準で建築されているのか知っておくと良いでしょう。

なぜなら、大地震が起きた後に耐震基準が国により改定されるのです。その改定前に建てた家なのか、改訂後に建てた家なのかで自宅の安全性が変わってきます。イコール、備える物も変わって来るのです。

一応参考URLを置いておきます。

それですので、お家の建物の状況によっても備蓄する食料を変えていく必要があると思うのです。耐震補強されている方は、最新の耐震基準に適合していると思って間違い無いと思います。

では、その基準について書いてみましょう。
今までに耐震基準が変わった時期は大きく分けて下記の通り。

2000年(平成12年)6月1日~現在
②1981年(昭和56年)6月1日以降~①までの間
③1981年(昭和56年)5月31日以前

基本的に①に入るお宅は、地震の場合(津波除く)自宅で生活できると言う前提で食料や水を備蓄しておいて良いと思います。

そして②の場合は、もしかすると家に住めない可能性がある。
避難所に食料持ち出して生活するかも、という事を念頭に置いて持ち出せる品物も整えておくと良いかも知れません。

③の場合は、問答無用で食料の備蓄場所を考え(家が倒壊しても探せる)。
避難所で食料の分配が始まるまで、一切調理しないで食べられる物を備蓄する。出来れば、丈夫なコンテナなどに入れておくと探しやすい。
そう考えるしか無いのかも知れません。テントも欲しいかも知れませんね。
※テントについては後で説明します

ちなみに、最近は近所付き合いが無くなっている地域があり。
ここに〇〇さんが住んでいる、という認識がされていないと給水車の連絡が来なかったり。食料が認知されている人数分しか来ないという事もあるそうなので、防災を踏まえて少しはご近所に顔出ししておくのも必要かも知れません。

我が家、転勤族で社宅住まい。
という条件下で、停電と断水を1週間経験しましたが市の給水車は一度も来なかった上。ご近所とのお付き合いも無かったので、公共施設での給水や食料配給の連絡すら来ないという限界状態を経験しています。

まず、ローリングストックとして備蓄しておきたいのはミネラルウォーターのペットボトルです。

家族が多い方は、2Lペットボトルでも良いかも知れません。ラッパ飲みするわけに行きませんから、紙かプラの使い捨てカップも用意します。一緒に置いて置きましょう!

少人数のお宅では、出来れば2Lペットボトルは辞めましょう。
500mlペットボトルが最善です。
普段、ペットボトルを空けたら冷蔵庫に入れて保存すると思いますが。被災時は、電気が止まっていると考えた方が良いのです。
その状態で、開けたペットボトルを常温保存しますと。あっと言う間に水が臭い始めます。そう、腐ってしまうのです。夏なら尚更です。

ですから、個人的には24本セットの500mlペットボトルを2セット。
48本常時置いておく様にしています。

私は、外出先で水を買う人なので。
外出前にストックから500mlの常温ペットボトルを、バックに入れて行きます。

ストックが半分くらいになる前に、新しい物を足して行く。こんな感じで、水のローリングストックをしています。

後は、どのお宅にもあると思いますが。
ビニール袋(アイラップ)や、食品ラップ(クレラップ・サランラップなど)は、災害時に食器に被せると外して捨てるだけで食器を洗わずに済みますので。これも、少し多めにストックしておくのがお勧めです。

個人的な意見なので、判断は個人にお任せします。これは、災害時に貴重な水を節約する豆知識です。

他にも、災害時は出来るだけトイレの回数を減らしたくなるも人間なのです。
その上に、飲む水も節水したいもの。

実際の所、水は適量を摂取し、排せつしないと体調を崩す要因になりますので。確実に水分は取っていただきたい。これは間違い無いのですが。必要以上に水分が欲しくなる状況を作り上げる必要は無いのです。

レトルトカレーなど普段食べ付けている方は、何も感じ無いかも知れませんが。普段食べない私としては、少しのルーでご飯が沢山食べられる様に出来ている為。食べた後に恐ろしく喉が渇くのです。
要するに、かなり味が濃い

これって、災害時は単なるマイナスにしかならないのです。
水を不必要に消費しますから。

他にも、甘いものは精神安定に良いとか言われますが。
甘い物=相当喉が渇く。
そう思って間違い有りません。甘い物のストックはほどほどにです(笑)

ちなみに、我が家ではこんな物もストックしています。色々な味のバリエーションがある、美味しいと言う定評のある紙コップパンです。

パッケージ表
パッケージ裏

一例として、お見せしました。

ローリングストックは、時々災害時と同じ(自宅避難・停電)シチュエーションで「被災疑似体験」に使ってみるのも良いと思います。お水も、ローリングストックのミネラルウォーターペットボトルを使い。紙コップ使用。水分補給も必要最低限で食べてみてください。

きっと、色々な物が見えてくると思います。普段は、無意識に水をがぶがぶ飲む人も多いですし、サラダなど副菜と一緒に食べるでしょうから。

災害時想定をするのなら、サラダやヨーグルトなんて小洒落た物は無いです。最低限の健康を保てる水分補給で、ランタン等の明かりの元で食事を摂る。いつ大きな余震が来るか分からないと想像すると…少しは疑似体験が出来るかも知れません。

ここで一つ、提案ですが。
軽微な災害の場合、電気は来てないけれどガスは大丈夫。
水と米があるのに、炊飯器動かない。
嘆かれる人が多いので。ガスを使い普通の鍋で白米を炊く方法を覚えておく事をお勧めしたいと思います。

私は多層式のステンレス鍋で、毎日炊飯をしていて。炊飯器を持っていないので、普通のことなのですが。幾つかサイトをご紹介しておきます。
是非、試してみてください。意外と簡単です。

お家にある鍋で、それぞれ加熱時間に差が出ますので。1度、ご自宅の鍋に最適な時間を見つけてみてください。

私は、1合→火を付け沸騰、鍋蓋の隅から泡が出た→火を弱火(とろ火)にして7分加熱→火を止めて7分蒸らし。
2合→10分 3合→14分 こんな感じで覚えています。

これで、ご飯が炊ければ後は適当に有る物を使って食べられますよね。
大きく被災しなければ、ガス炊きは最強です!

ちなみに、鍋洗うの水使うしなぁ・・・。
って思ったら、被災時に洗う水を考えるなら。少しご飯を残して水でふやかしてから、火に掛けて野菜を切って入れ顆粒だしや醤油などを入れて雑炊。そのまま加熱で、お粥にもできます。工夫次第ということなのでしょう。
被災してしまっても、冷蔵庫の野菜は使えますからね。というか、電気が来てないなら早く冷蔵庫の中身は使いたいですし。

ポトフみたいな物にしても、美味しいかも。大前提に水有りきですから。非常用の水や、雑用水のストックもお忘れ無く。

最後に、最初に書いたテントについて。
テントは屋外で組み立てる物という考え方がありそうですが。
実は、自立式のテントは屋内でも使用できます。

動画は、自立式テントの組み立て方動画です。
動画では、ペグ打ちをしていますが。
このテント、風で飛ばされない為にペグを打っているだけで屋内で設置するにはペグを打たなくても少し安定性は悪いですが使えます。

避難所で組み立てれば、目隠しにもなりますし。
寒い時期なら暖を取ることも出来ます。数人入れば多少は温かくなります。
ご自宅でも、電気が止まって寒い時はテントを屋内に建ててしまうのも有りだと思いますよ。自立式=ペグ打ち無しでOKな物ですまら。

私は、ちょうどシングルのお布団が入るサイズの自立式を用意しています。
布団を中に入れてしまうと、クッション性もあり安定しますし居住性も増します。

実は、一昨年。
夫がコロナに掛かり、自宅療養中に良い機会なのでテントで隔離生活をしてみました。
上に書いたように、テントの中にシングルの布団を持ち込み。
ペットのインコと遊びながら過ごしたりしました。自宅で自立式テントを初めて使った出来事でした。実際、ペットが居ると避難所に行き辛いしと20年程前に購入した物ですが。意外と快適でした。
※写真はテントの中の様子

インコ達と遊びながら
鳥達も楽しそうです

実際、どの程度使い物になるかはテントに関しては未知数ですが。非常時のホテルチケットくらいの積もりで買っておくのも良いかも知れません。

ちなみに、このテント。
夏用のメッシュテントも別途用意してあります。その他、屋外で設置する時のために、前室も作れて、雨等に濡れずにテントの外に荷物が置けます。

また、空気を通しても虫が入らないようになってい網戸もどきが出入り口に付いています(夏冬共通)

と言う訳で、今回はこの辺で終わりにしようと思います。

どんどん長くなっていますが(笑)
また、次回お逢いしましょう。

では、今回も長い記事にお付き合い戴きありがとうございました。

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やまゆき
大変光栄です!ありがとうございます❤️

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