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青山ブックセンター本店、スタッフ募集中について

たくさんシェアして頂き、本当にありがとうございます。早速ご応募頂いていますが、まだ締め切っていませんのでご応募お待ちしています。

ツイートでも書きましたが、知識はあとからでもどうにでもなるけど(途方もないけれど)、興味を拡げ続け、何でも面白がり続けられるかどうかが当店には向いていると思います。知識があるには越したことはないですけど、個人的な経験からすると、知識がありすぎると凝り固まって、フラットに見えないことも多いので、入ってからガンガン吸収すればいいと思います。自分の場合はゼロというかマイナスのスタートだったので、最初はお客さん(またすごい詳しい…)のお問い合わせを受けるのが恐怖でしかなかったですし、そんなことも知らないの?という心の声は聞こえるは(マイナス思考…)、どこの棚にあるのかもわからないことが多く途方に暮れることが悔しかったので、必死にインプットしながら、店内を移動する時もただ移動するだけでなく、まずは棚をジャンル毎の大きなテーマで把握できるようにしていきました。

募集のnoteにもあるように、指示待ちではなく、自分で動いていける人もまた向いていると思います。もちろん、最初は教わったり、指示が多いと思いますが、1個1個こなすだけでなく、意味を考え、繋げていければ、覚えてからはミスも減ると思うし、スピードが上がっていき、やらなければいけない仕事以外の考える時間が作れていくと思います。最初は単純な作業が想像以上に多いと思います。ここで折れてしまう人も多いのですが、どれも書店を動かしていく上で、重要で無駄なことはないので、そういう認識で入ってきてほしいです。(もっと書店、取次、出版社でどうにかなるでしょ、という無駄も多いです。雑誌の付録を販売の際に書店が入れたり、返品の際は外したり、という無駄を筆頭に。)

個人差があるので具体的には言えないですが、ある程度続けていければ主観と客観、時にどちらかに比重がかかれど、うまくバランスを保てるようになって、自分が推したいと思った本がたくさん届けられたり、並びを帰るだけで動きが全然変わったり。また、読書体験と同じように、全然知らないジャンルを知ることで、全く別だと思っていたことが繋がったり、棚の提案が変わったり。当店は大型書店ではなく中型だと思うけれど、それでも自分の内面から、世の中への外への興味関心が全て還元できる書店員は相当面白いです。それは飽き性の自分が11年間(12年目)も続けられていることが証明しています。色々とできるようになったのは運も良かったですが。

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