マイルリレーと100キロマラソン
マイルリレー。
陸上競技経験者なら当然わかると思うし、未経験者にはまったく何のことだかわからないと思う。
マイルリレーとは4×400㍍リレーの通称で、4人がそれぞれトラック1周の400㍍ずつを走って1本のバトンをつなぐリレー競走だ。
通称4継(ヨンケー)と呼ばれる4×100㍍リレーよりも世間的には知られていないと思うけど、インターハイやインカレなどの大会ではほぼ間違いなく最後の種目になる、陸上競技界では大変重要で盛り上がる種目である。
自分も高校時代は400を専門で走っていたのでほとんどの大会でマイルリレーは走ってきた。
下級生の頃は第2走者、先輩が引退してからはアンカーが自分の走順だった。
最後にマイルを走ったのは1985年5月の東京都大会、いわゆるインターハイ予選の準決勝。
場所は大井陸上競技場。
南関東大会出場を目標にしていた僕らのチームは、前週に行われた個人のレースでケガをしたエースを欠いてこの準決勝にのぞみ、組で4着、総合で10番目となり目標の南関東大会出場を果たすことはできなかった。
青春時代の切ない1ページだ。
前置きが長くなったが、それ以来37年ぶりにマイルリレー出走のチャンス?ピンチ?がこの秋に訪れる可能性が出てきた。
場所は新国立競技場。
マスターズ陸上の大会で知り合いになった方からのお誘いを受け、ほとんど接点もないのに自分なんかを誘ってくれたし、自分自身も高校時代からマイルリレーにはものすごく思い入れがあったので、速く走れませんがそれでよければぜひ走らせてくださいと返答した。
さて、今年は10月に100㌔マラソンが控えている。
マイルリレーは11月だ。
もちろん自分の場合100㌔はしっかり練習しないと完走も危ういから、この夏はゆるゆるペースで長い距離と長い時間を走る練習に精を出す予定だ。
400のスプリント練習をやっている余裕は、一切ない。
100㌔から400㍍までの練習期間は約1ヶ月半。
その間にどれだけのタイムで400を走れるようになるのか。
当然ながらそんな人体実験はしたことがないので全く予想がつかない。
数年前に同じ年度に100㍍と100㌔を完走しようと思いバカなことにチャレンジしたことがあったが、それ以来のバカなチャレンジ。
55歳の秋、久しぶりの人体実験を楽しもうと思う。
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