朝日杯フューチュリティ回顧
さて難解な1戦も終了。結局レースは見だったのだが、このレースのキーポイントだったと思われるものをメモして置きたい。
まず、前提として個体能力通りで決まるなら人気決着だろうと思ったので見したわけだが結果的には紐あれ。その要因を探っていこう。
キーポイント①
クッション値
阪神芝は例年と違い開幕六日目で芝本体はまだであるがその下のクッション層が潰されておらず水分を含むと冬の低温の性もあり乾きにくく、洋芝主流もあってスピードが出くくなると推測する。
この場合母系がノーザンダンサーのクロスや母系欧州ミスプロ系が走りやすくなる感はある。
故に阪神ジュベナイルフィリーズは雨も無く開幕四日目という好条件もありスビード優先のソダシが勝った桜花賞の様な馬場状態であったと推察。そこからわずか一週間で激変する所が馬場読みの難しい所だが芝や路盤に対する勉強をしてJRAの馬場情報をしっかり確認しておけば変化を予測することも不可能ではない。
結論としてはいわゆる『キズナ馬場(少し上がりの掛かるが芝はそんなに傷んでいないややソフト馬場)』
になっており、実際キズナ産駒のタガノエルピーダ、ジューンテイクが上位に来ている。
エコロヴァルツはパワーのいる福島、洋芝の札幌で結果を残しておりコスモス賞の結果から高評価していたものの、今季の阪神芝で高速上がり勝負馬場になった時の不安を懸念していたがクッション値がドンピシャに合った事により好走したと考える。馬体重も増やしておりそこも好印象ではあった。
奇しくも2着3着は共にディープ産駒で有りながら本質ややパワー寄りのキタサンブラック産駒(イクイノックスは鬼子、亜種なので除外)と、上記した34秒台位の上がりを好むキズナ産駒であり馬場読みの大切さを痛感する。
さて問題のダノンマッキンリーとシュトラウスの人気二騎。
共にモーリス産駒であり本質左回りを好み高い能力の代わりに気性難を内包するリスクをはらむ種牡馬である。
ダノンは特に母系にダンジグを含んでおり更に気性の難しさが増幅されている印象で、シュトラウスの方はダンジグは内包されていないが母のブルーメンブラットの前向きさが現状はマイナスに働いている感がある。ダノンは1400メートルからの延長も気性難を内包する種牡馬にはマイナスだと考える(逆に延長を好む柔らかめのディープ産駒などは淡白で気性面が安定している)。
リゲルステークスでマテンロウスカイが勝ったじゃないか?と言う疑問を持たれる方もいらっしゃるだろうがあれは横山典弘騎手がずっと乗ってきて折り合いを教えてきた成果で有り、勝利コメントでも「まともに走ればこれ位の力はある」と言っている様にやはり気性面での難しさは内包するのである。故に若い内は常に気性難が爆発する恐れがあり今回の鞍上が豪腕マーカンドになったのは余りプラスには思えなかった。内枠なら即消しも外枠を引いた事で個体能力の高さから消し辛く見の要因になった一つである。モーリス産駒の育成は難しく、キャロット☓ノーザンのシュトラウスでさえこれで有るので逆にモーリス産駒をキチンと育成調教出来る厩舎や生産者、騎手は腕が良いと評価出来るかもしれない。
少し戻るが2着3着の母系が共に欧州ミスプロ系のキングカメハメハ。
スピードの持続、気性の安定をもたらしており(APインディー系とは少し異なる)折り合いという見えないスペックに貢献しているように思う。
最後に勝馬ジャンタルマンタルに関してはデータ、個体能力評価、臨戦距離、川田がダノンに乗っていない事などからプラス材料が多く血統からもスマートストライクの系統は既にブレイクランアウトが朝日杯で適性をしてしている事もあり人気どころでは最も減点の少ない馬であった。阪神マイルの鬼川田の鞍上でもあり信頼しても良い人気馬であったと思う。
以上朝日杯の簡易回顧雑感、長文お付き合いありがとうございました🍀
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