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能という幽玄の世界。

来週末は、薪能 at 増上寺。
おさらいで初めてみた能を思い出してみてます。

場所は、東京にある「宝生能楽堂」

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はい、感動でした。 

能は「序破急(じょはきゅう)」という3部構成になっています。 

序:物語の導入部。脇役である「ワキ」が、ここがどこか。これからなにをするのか。などを、ゆーっくり説明。「ヨォ〜(低い声)」→「ポン(大きい太鼓)」→「ヨォ〜(高い声)」→「ポン(小さい太鼓)」→「(2人で)ヨォ〜」→「ポポン(同時に)」。まず、眠くなります。 
破:展開部のこと。「破」は裂くという意味で、変化を表します。ここで主役の幽霊が出てきて、時空が歪み出し、過去へと誘われます。 
急:結末部のこと。物語のクライマックス部分。急に激しくなり、怒り狂ったり、暴れ出したりして、興奮し、一気に目が覚めます。 

その日の演目は、「頼政」「酢薑(すはじかみ)」「安達原(あだちがはら)」の3つ 

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ぜんぜん知らなかったんですけど、「シテ」と呼ばれる能の主役って、だいたい幽霊なんですね。 

悲しさ、寂しさ、侘しさ、憎しみ、怒り、、、おどろおどろしい感情の渦と静けさに徐々に吸い込まれ、淡い眠気とともに異空間へと誘われて参ります… 

「滲み出る」この独特の暗い感じ。これが「幽玄の世界」なのか… 

あと、能ってコンサートや劇とは違って、「幕」が廊下の奥の端っこのほうにありまして、この幕から演技者は出入りするのです。 

舞台が終わり、ゆーっくり、ゆーっくり演技者が幕へと帰っていくあいだのあのシーンとした余韻。 幻想的で、まるで徐々に冷めてゆく浅い夢のような。。。 

うーん、好き。 

狂言は、野村萬斎さんが出てきました。

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こんな素敵な方だったとは。 
東京オリンピック開会式が楽しみです。 

増上寺の門の前で繰り広げられる、薪能。
またあの余韻に浸れると思うと
背筋がゾクゾクっとします。  

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