郡山史郎『定年格差 70歳でも自分を活かせる人は何をやっているか』青春新書
2021年4月、大企業が対象ではあるが、70歳までの継続雇用が努力義務化された。これまでも、65歳までの継続雇用が義務化され、ほとんどの企業が65歳までの再雇用制度を採用した。しかし、今後は、定年前から社員を追い出しにかかるんではないかと著者は予想する。
著者は、86歳となった現在でも、現役で働いている。定年前より今の方が10倍面白いという。しかし、そのためには早くから準備が必要だという。また、シニアの転職は極めて厳しいという。
シニアの転職に成功する人には特徴があるという。それは、次の3つだ。 1 仕事をより好みしない 2 給料の高さにこだわらない 3 ワクワクすることを軸にする。
いずれも、なるほどと思う。仕事人生の後半戦を幸せに生きるうえで外せない条件である。
人によって、定年後に大きな格差が生まれる。それを乗り越えるための10の条件も紹介されている。
1 働く=幸せと思う 2 過去を捨てる 3 「痛い目」に会う覚悟を持つ 4 「何でもやります」を口癖にする 5 「好き」「得意」を掘り下げる 6 準備は早ければ早いほどよい 7 コミュニケーションとITのスキルは磨き続ける 8 求人サイト、人材紹介会社をあてにしない 9 改めてマナーに気を配る 10 働く先を1つに絞らない
高齢者以外であっても、仕事への態度として参考になる気がする。著者が言うとおり、働き続けるためにはマインドセットを変える必要がありそうだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?