【ネタバレ】ファミ探 笑み男感想

どうも、やまおです。シリーズ35年振りの新作「ファミコン探偵倶楽部 笑み男」についてXでは感想を掲載しづらかったため、noteに感想を。
あまり固い文章にならないように努めたつもりなので、お時間があるときに気軽にご覧いただければ幸いです。

頭が悪い一個人としての感想ですので、過度な批判はご容赦いただきたいですが「私はこう思った」というご意見は大歓迎ですのでぜひよろしくお願いします。

☆評価点

婦警さんの評価ではない

・シリーズが続いた！

まずは35年振りの新作、ここは素直に感謝しかなかったですなぁ。
リメイクからシリーズが繋がったことに関しては素直に嬉しかった！

・路線変更

今作は探偵・推理モノというよりはヒューマンドラマに重きを置いた感じかなと。過去のファミ探とは違う新しい路線を狙ったことは攻めた証拠でもあるし、その点だけで言えば決して悪くはない。

・任天堂らしからぬ内容

開発が別会社とはいえ、内容もかなり攻めていた印象。
家庭内暴力や流血表現、被害者が未成年の学生であること、表現が難しい多感な中学生の思想描写など・・本当に任天堂販売か？！と思うほど。

・恐怖感の演出

純子のあとを誠がつけてくるシーンやあゆみが襲われた？！シーンや深層編での実の狂気感は雰囲気が出ていた。
（でも、一番怖いのは新聞に出てた綾香の写真)

・グラフィック

今回もリメイクと同様に美麗。微妙に視点が動くところや細かい仕草が良き！あゆみも可愛さ2割増し！(え、少ない？)

※実は一番評価している部分があるのだが、そこは後述。

★問題点

あゆみちゃんも少しご不満...？

・えっ、もう終章！？

まずはコレでしょう！！！たぶんプレイした大部分の方が思ったんじゃないですかね・・
個人的には「15～20章くらいあるのかな？」と思ったので、あまりに駆け足な終章にビックリだよ・・しかも終章は体感的にも短かったし。

・設定に無理が・・

1.実の潜伏期間が18年という設定・・これいくら何でも長すぎでは？
→住むところはともかく衣類の調達はどうしてたの？誠もまだ成長して体形も変わるよね？誠が働いた期間は除くとしても。さらに食はどうしてたん？自給自足できそうな環境でもなさそうだし(畑はあったのかもしれんが・・)衣食全て盗み？？
それから「笑み男」の都市伝説が広まった過程も弱い気がした。
→これは30年前に起きた悲しい話の前提が弱いからか・・？

2.純子さん？
謎の行動が多すぎる。
偶然英介が４んでるのを見つけました→せや、紙袋被せて誠を連れ去った犯人を誘い出したろ！(ﾋﾟｺｰﾝ)
→いやいや、犯人への手がかりが欲しい気持ちは分かるけど何より警察に身を置く人間がそれやっちゃダメだよね？！
しかも紙袋は純子の指紋ベタベタあるはずなのに「紙袋は18年前を同じ材質でした！！」いやいやいや、あの指紋鑑定は？(´・ω・｀)
(もっと言うと、自殺の可能性を考えず早々に他殺で断定しちゃう警察・・)

神原にバイクの情報を共有していない時点で、英介の事件に関わったの確定だし純子が実の居場所をどうやって突き止めたのかも謎。
(工事現場のおっちゃんの情報で分かっちゃった犯人の居場所な)

終章の返り血浴びた純子「私がやった」
→拳銃の発砲数とか実の死体状況とか、即矛盾と分かるんですがもしかしてここギャグパートだった・・？

結果的に序盤などで偉そうに語ってた警察の信念とか毅然とした性格とか、ああなんかもう台無しだよ！！

3.鎌田くん？
鎌田「都築実を探せ！以前いた場所とか細かいことは教えられんからな！あ、今こんな感じと思われる似顔絵だけ渡すから。んじゃがんばれ＾＾」
→主人公「」

今回やたら"警察が握っている情報は探偵クンには教えられないよ"という表現が多かったけど、いくらなんでもこれは無茶振りすぎませんかね・・

4.EDの結婚描写に違和感
事件からそれほど経ってないのに、あまりに早い神原との結婚は(犯人の居場所より)ビックリだったよ！
ナスの花言葉が強調されていたのでそれを結び付けたかっんだろうけど・・ちょっと強引な感じはした。
〇追記あり、下記「純子の罪について」にて。

・深層編・・

頭に？？？(もやもや※)が浮かんだままスタッフロールを見終えたあとに出現した深層編。空木先生の結果報告も気になっていたし、そりゃありますよね！と喜んで進めたら・・

先生パートがちょろっとあっての、まさかのアニメを流して終了とは・・！
(アニメ・・428・・うっ頭が・・(私は評判が悪かったので観てませんが))
まぁなんというか、過去に起こったことで先生や探偵クン達が手を出せないところなのは分かるんだけども・・・終章を含めてもう少し自分で操作したかったなぁというのが本音。

※私はこの手のゲームで、主人公側が犯人との接触・会話などが一度もなく事件が終わった話を少なくとも見たことがない。最終盤の犯人との緊迫したやり取りも醍醐味の1つだと思っているので、終わったあとのスッキリ感が全くなかった原因はこれもあるのでは・・？

・冗長

ばさっち(福山)が鬱陶しかった・・生徒想いなのはいいんだけどねー
→ティラミスとかいいから、はよ本題話せ(´・ω・｀)
→結果的にも大した話じゃなかったのもなんだかなぁ
→探偵クンとの自慢話合戦もなんか白けた・・・
(あゆみは無意識な魔性の女だった・・？)
なんか神原(カミ)といい冗長な場面が多かったなぁ、悪く言えば時間稼ぎ
→そのカミ、重い過去がありそうな感じがしたけど気のせいだったよ！

・その他

1.轟夫妻にとっては最悪の結果すぎてどう報告すればいいん？；；；；
→夫妻の話に限らず中盤以降の「これは違うんじゃないか・・？」→実はその通りでした！というのも多かったね・・

2.笑子ママと某老人
この2人は出現したとき、全く知らないすごい情報を持っていてとても重要人物なのでは！？
→そう思ったときが私にもありました(´_ゝ｀)
→笑子ママは実際に笑み男に遭遇していたし、探偵クンを励ます役割もあったからまだしも・・・あの某老人は許されないよ？

3.通信簿→あれ？ラブラブチェックは？(´・ω・｀)
(前作は点数低かったので自分なりに頑張ったのに・・)
→ていうか、あれ満点取るの厳しすぎません？？
→とてもやる気になれないので満点を目指す猛者様を全力応援します・・

4.英介
・遺書の文章、めっちゃ明るすぎないっすか？転校するときの文章みたい

・そういや英介にかかってきた電話って誰からだった？
→いや、自分からかけようとして母親に見られて受話器を置いた？
→誰に電話するつもりだった？まぁ滝口かめぐみしかいないが・・

☆終わりに

新しい路線を狙ったことや体験版での評判が良かっただけに、肝心のシナリオにいくつか粗が見えたのは非常にもったいない。開発側で終盤～終章の展開も含めてきちんと精査できていたのか疑問に感じた。

あえて評価点では書かなかったが、一番評価できるところは空木先生が実に対し「同情の点はあるが、過去に犯した罪に関しては擁護できず断罪する」と言ったてくれたことだったかもしれない。「彼も被害者だから～」で甘く終わらなかったことにホッとした。

今回もかなり開発資金がかかっていそうで、ある意味このシステムの限界が見えた感じもするが、次回作が出ればもちろん遊んでみたいので開発側には引き続き頑張ってほしい。

ここまで読んでいただきありがとうございましたｍ(_ _)ｍ

★備考 純子の罪について

え？なんで純子は依願退職だけで済んでるの？隠蔽とか偽装とか罪を犯しましたよね？？→当初はこう思わずにいられなかったのだけど、もしかして？と引っかかったので軽くググってみた。

→日本での例にはなるが自殺は罪にならず、事件にも事故にもならない
→証拠「隠滅」罪はあるものの「隠蔽」については確認できず
(今回はネクタイを隠蔽しただけで隠滅はされていない)
→証拠隠滅罪は他人の刑事事件の証拠となり得るものを隠滅・偽造・変造をした行為に対するもので、自分の刑事事件に関しては対象外で罪にならない
→で、自殺は事件にならないので(ｒｙ)　・・ということらしい
☆ちなみに証拠隠蔽罪は懲役3年以下あるいは30万円以下の罰金。

誠が実をやった件については？
→記憶喪失(精神の障害)のため心神喪失又は心神耗弱だったことが認められたと思われる

何か間違いがあればご指摘ください<(_ _)>