自宅に強盗対策をしてみました
頃日のニュースを見ていて、闇バイトで雇われた実行犯による強盗事件が報じられない日はありません。
恐ろしい世の中になったものです。と、怯えてばかりいても始まりません。自分の身は自分で守らねば。
まずは自宅周辺には防犯カメラを数台設置しました。監視カメラと言ってもいいのですが、不審者、非不審者、通行人、ネコ、カラス、カメムシ、ゾウリムシを問わず、我が家に近づくものをチェックします。
撮影された映像はクラウドサーバに保管されると同時に、AIで解析されます。写っているのが人間ならば、性別、年齢、身長、服装などの特徴をデータベース化。ネコであれば毛並み、人懐こさ、カラスであればハシブトかハシボソか、カメムシならばクサギかアオツヤか、そしてそれぞれ雌雄や体長を記録します。
監視カメラにはレーザ銃が搭載され、場合によっては接近したものに照射を行います。ごく弱いレーザですから、人間なら死ぬことはありません(たぶん)。ただし眼球を直撃すると一瞬は目が見えなくなり、場合によっては失明することもあります。また肌の弱い人だと、直接当たると火傷をする場合もあるそうです。ゾウリムシだと死ぬらしいです。
監視カメラとレーザ銃をかいくぐった不審者が我が家に近づき、かつ侵入した場合は、二重の玄関ドアが効力を発揮します。一見すると普通の引き戸ですが、今から遠隔でロックが可能。ガラスは特殊強化ガラスですから、割るには自動車のフロントガラスを破るような工具が必要です。
それをこじ開けて中に進んできた場合、玄関に控えた番犬型ロボットがおそいかかります。番犬といいつつ、外見は恐竜のヴェロキラプトルに似ており、鋭い爪で切りつけ、鋼鉄の牙を持つ大きな口で噛みつきます。飲み込まれる心配はありませんが、失血死するおそれはあります。襲われたら、できるだけ速やかに退去してください。家の中で死なれると迷惑ですので。
ヴェロキラプトルをかわしたら、居室のある二階を目指しますか?
やめておいたほうがいいと思います。
今回、12番口径のショットガンと45口径のオートマチックピストル、38口径のリボルバーを購入しました。日本刀も一振り買い入れました。
さらにヒグマ撃退用のカプサイシンスプレー、コバエホイホイ、ゴキブリホイホイも用意してあります。
これでも我が家に強盗に入りますか?
やめておいたほうがいいと思います。
何しろ、ぼくも家に入れなくて困っているんですから……。
ほら、この頭を見てください。度重なるレーザ照射ですっかり頭髪が抜け落ちてしまいました!
ヴェロキラプトルに後ろから切りつけられて、お尻もふたつに割れてしまいました!!