山語#21 エモ!
Podcast「山語」21回目、配信致しました!
僕はエモいって言葉にはどこか湿度が低めでカラっとした雰囲気が内包されているように思うのですが、皆様の場合はいかがでしょうか?
秋とか冬の昼下がり〜夕暮れ頃、みたいなシチュエーションも合うのかな。アニメでよく出てくる夏の入道雲とかって雰囲気はあまり僕の場合はしっくり来ないんですよね。
いきなり、何ですの?という感じですが今回のテーマは「エモい」という言葉の由来になっているであろう音楽「エモ」のお話です。
エモいって言葉は案外長いこと(再流行の波かもですが)使われているように思いますけど、人や世代によっても使い方は違う言葉かもしれないですね。最近はまたそんなに使われなくなったのかな?
僕は思い返すとあまり日常でエモいという言葉は使ったことがなくて、今回選曲したような音楽が好きな友人と話す時だけ「このアーティスト知ってる?聴いてみて」「あー!これはエモいね!!」という感じでオタク仲間同士の合言葉のように使っていたように記憶しています。
由来が何であれ、エモいという言葉を色々な方が使っているのを見て、僕はエモくなったのを覚えています。そういえば、エモというあだ名で呼んでいたエモト君という友人がいたなあ。元気してるかな。思い出もまた、時にエモいものですね。
エモエモ言い過ぎましたが、こちらより今回の配信のトーク部分は試聴可能ですので是非。番組も是非フォローしていただけると嬉しいです!
山語#21 編集後記
ということで、今回は僕がよく聴いていた音楽の中から90年代エモをテーマにしてみました。
ここのところダンス音楽やラテン音楽の源流を辿る特集が続き毎回フルボリュームな情報量でしたが、今回はあっさり回となっています。
本当はもっと沢山選曲していたのですが、トーク部分と音楽の割合が今回の曲数でないとアップできなかったので結構曲数は削りました。
色々と選曲したくなりますが、その場合はもう少し雑談が必要だったようですね。このバランスは次回の配信に活かしたいと思います。
さて「エモ」についてなんですが。
本記事の冒頭で書いた湿度が低くて〜とか、秋とか冬の〜って感覚は僕の場合、完全に90年代エモの音源作品の質感や雰囲気に引っ張られているのではないかと思います。
あと、思い出も時にエモいというのは「内省的な」とか「叙情的な」という感じで言語化されることの多かったこのジャンルの印象から来ているのかと思います。
こういう感じで僕にとっての「エモい」という感覚は分析しやすいのですが、こういう音楽を聴いていないであろう方々が指す「エモさ」ってどんな感じなんだろう?ということには少し興味があったのですよね。
言葉は時代によって使われ方が変わっていくと思いますので、そもそもの由来ってそんなところから来てたの!?というくらいに言葉が一人歩きしていくのを楽しむのもまた良きですね。
それで90年代エモの特徴を今になって改めて言語化してみると、ギターロックなんだよなという印象が強かったです。
静と動、緩急、クリーントーンギターと轟音ギターの対比、アルペジオ、ツインギターのハモリ、アンサンブル全体で歌っていたらボーカルが結果的に叫んでしまっていたという感じの自然な叫び。時にポップさもあるけど「ポップス」の構成から離れた曲構成。
かいつまむと、こんな感じでしょうか。
あとはやっぱり結構ドライな(残響感が少ない)音像も多いかなと。USインディーの格好良さの一つが溢れているなと思います。
それとそうだ、改めて思ったのですが、キンセラ兄弟って色んなアーティストに影響与えてきたのだろうなと思いました。今回の配信ではキンセラ兄弟が組んでいたバンド群の中から、時系列順にCap'n Jazz、American Football、OWLSって感じに抜粋してみたんですが、弟のマイクさんはCap'n Jazz結成当時は12歳なんですね。音源リリース時も18歳とか。年齢は知らなかったです。そこから年齢を重ねるごとに成長していったのかという視点で聴いていると音楽性の広がりも納得でした。
他に、今回の選曲でトーク部分との割合の都合上カットしてしまったアーティストとしてはJawbreaker、Elliott、The Gloria Record、The Promise Ringなど、これぞエモの定番・名盤・名曲という風に捉える方の多いバンドもいますので、90's エモが好きかもしれないという方は是非聴いてみて下さい。
あまりエモに入れる方はいないであろうKarateというバンドも選んでいたんですが、中にはエモな曲もあったりしますので、聴いたことないなって方はぜひ聴いてみて下さい。ロック色の強いギターが目立つ曲も多いので、音数が少ないシンプルなロックサウンドが好きな方の方がおすすめなバンドかもしれませんが。(そういうロックサウンドであれば、このバンドの「Sever」という曲は超名曲です)
という感じで今回は1990年代のエモと呼ばれた音楽を聴いてみました。
あまり身の回りに最近エモが好きという友人がいなくて寂しい気もしますが、こういう荒削りな感じを含めた質感は僕にとって魅力を感じる要素の一つだったりするのだなと再認識しました。思い返せば、自身が聴く音楽も本当に経年変化と共にめちゃくちゃ広がっていったのだと思いますし、音楽ってこうじゃなきゃ!という感じでもないよ、とは言っておきたい笑
歳を重ねるごとに自分の「好き」も、感じ方も、色々と移り変わっていく部分はありますが、たまにはこうして振り返って改めて聴いてみるというのも良いですね。うん、やっぱり僕は90'sエモ、好きだなあ。
さて、次回も僕の好きな音楽からテーマを絞ったジャンルなどを決めて曲数多めに色々聴いていきたいと思いますので、ぜひぜひお楽しみ下さい。
それでは、また来週!
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