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年頭ご挨拶(2024年)

昨年も大変お世話になり、ありがとうございました。

本業では、1件1件は比較的小さいものの数が非常に多い案件に携わることになり、慌ただしい日々を過ごしました。仕事の質を落とすことなく、如何に業務を効率化できるかという点に意を用いています。

事務所外では、6月に開催された日本工業所有権法学会にて、「一部が国外で行われた行為に対し日本の特許権を及ぼせるか」という近年のホットトピックに関するパネリストの1名を務めました。その後、同じ問題を議論する特許庁主催の有識者会議の委員を務めております。

本業外では、お茶の水橋から出土した戦前の都電レールが、日本大学理工学部のご厚意により、レールだけでなく敷石ごと、船橋キャンパスにて復元・保存されることになりました。2019年より仲間と続けてきた「お茶の水橋都電レール保存会」の活動が、大きな実を結びました。日本大学には改めて感謝申し上げます。

また、2019年から取り組んでいた「日本アマチュア無線連盟」の改革運動では、過去7年間の会計帳簿・領収書の開示を命ずる本訴判決を勝ち取りました。一般社団法人における会計帳簿閲覧等請求訴訟のひとつの先例になるはずです。そして、問題の前会長が6月に突如辞任(実質的には解任)し、新たな会長が就任するという劇的な転換を迎えました。新会長は誠実で信頼の置ける方であり、私も、新会長率いる新執行部のサポート役として、今度は組織の内側から、連盟組織とアマチュア無線界の改革に取り組んでいます。

なお、昨年10月19日に父・勝博(享年85歳)を、12月11日には母・伊都子(享年78歳)を、相次いで亡くしました。父については、一文をしたためました(「父のこと」)。私の人生にこんなことが待っていたとは思いも寄りませんでした。そのため、新年のご挨拶を失礼することをお許しください。

新年早々、震災・大事故が続き、心が痛みます。個人的にも、年末からの風邪が長引いて苦しい年の始まりとなりました。少しでもよい年になることを心から願っております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年正月 山内貴博

(カバーの写真は、昨年12月1日の朝、羽田から佐世保に向かう機内から撮影した富士山です。朝日に輝いていました。この旅に同行するはずだった父も、きっと天国から一緒に見てくれたと思っています。)

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