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バーフバリ 1,2 atクラハ[20210314]

※clubhouseでの発表内容をメモより起こしたモノです。音声の文字起こしではありません。

伝説誕生 インド2015年、日本2017/4月
王の凱旋 インド2017年、日本2017/12月
監督 S.S ラージャマウリ

 古代マヒシュマティ王国の二人の王子、兄バラーラデーヴァと弟バーフバリの王位継承を巡る物語です。二人の王子はどちらも容姿端麗、眉目秀麗、文武両道、ともに優れたたくましい王子でした。ただ兄のバラーは「王とは民を支配するもの」、一方弟のバーフは「王とは民を守るもの」と志は正反対の二人でした。主役はこの二人ですが、この場では二人に深くかかわる一人の女性、国母シヴァガミに沿って話を進めていきます。

 シヴァガミは先王亡きあと国王の代理として国を治めていました。その賢さで民に信頼された国母です。彼女はバラーにとっては実の母ですがバーフは血のつながらない甥、しかし二人を分け隔てすることなく兄弟として育てていました。シヴァガミの統治になって25年、二人の王子も立派に育ったのでそろそろ王位継承を決めなければなりません。しかしどのような試練を課してもどちらも引けを取らずなかなか王を決めることができませんでした。おなじころマヒシュマティ王国は蛮族カーラケーヤに襲われました。二人の王子が先頭に立って戦い、その族長の首を討ち取ったのはバラーラデーヴァでした。当然自分が次期国王だと思ったバラーラデーヴァ。しかしシヴァガミはバーフの民を想う心を評価してバーフを次の国王と指名したのです。この時のシヴァガミはまさに”国母”として最良の決断をしました。ただこの時からシヴァガミの弱さがほころび出てきてしまいます。王に指名しなかった実の息子への引け目、これがそののちマヒシュマティ王国に最大の災厄を引き起こすことになるのです。

 王になることが決まったバーフは戴冠式前に国情視察のための旅に出ます。その旅先で出会うのがクンタラ王国の王女デーヴァセーナ。二人はお互いにその気高さ、強さ、徳の高さに惹かれ将来を誓いあいます。一方マヒシュマティ王国でもバラーラデーヴァの嫁探しが行われていました。デーヴァセーナとバーフの関係を知ったバラーラデーヴァはわざとデーヴァセーナを嫁にしたいと母シヴァガミへ伝えます。二人の関係を知らないシヴァガミはバラーへの罪悪感を償うためにデーヴァセーナをバラーラデーヴァと結婚させるという誓いを立ててしまうのでした。

 バーフがデーヴァセーナを連れてマヒシュマティ王国に戻ってきたころにはシヴァガミは弱さを露呈し始めていました。シヴァガミはデーヴァセーナにバラーと結婚するように命令をします。もちろんデーヴァセーナは一歩も引きません。当然ながらバーフもデーヴァセーナを守るという行動に出ます。ここでシヴァガミは最初の大きな過ちを犯してしまいます。バーフとデーヴァセーナの結婚を許す代わりに次期国王はバラーラデーヴァだと宣言してしまうのです。

 国王になったバラーラデーヴァ、そしてその側近たちはバーフやデーヴァセーナを不当に扱います。とある日のシヴァ寺院への参拝の折、バラーラデーヴァの部下セートゥパティが参列者を整理していました。そして列を整理するふりをしながら女性たちの身体を撫でまわすという卑劣な行為をそこに並んでいるデーヴァセーナ見せつけます。さらには「次は、お前だ」とデーヴァセーナを煽りました。女性としても民を守る王族としてもそのような行為を見過ごすことはできません。デーヴァセーナはその場でセートパティの指を切り落としてしまいます。結果、デーヴァセーナは裁判にかけられることになってしまいました。

 城の大広間で裁判は行われました。広間の左右には多くの貴族たちが並びそして少し高くなった正面つきあたりには玉座に座る国王バラーラデーヴァ、その左に国母シヴァガミがいます。その場に手錠をかけられて引きずり出されたデーヴァセーナ、しかし彼女は自分の無罪を主張するのではなくそこに居並ぶ皆の前で国の治めるもののあるべき姿を説きます。

「国の威光を示すのは王座でも黄金像でもなく徳のある治世。徳の無さを恥じなさい!」

 もし以前のシヴァガミ、バーフを王に指名した時のシヴァガミだったらその言葉で目覚めたでしょう。しかしすでに視野狭窄に陥っていたシヴァガミは第二の過ち、すなわちバーフとデーヴァセーナを王宮から追放する、という決断をしてしまいます。そしてシヴァガミ自身もまさにここから坂を転がり落ちるように不幸に陥っていってしまうのです。

 バーフとデーヴァセーナは王宮から追放されたあとも民に囲まれて幸せに暮らしていました。しかしシヴァガミはこの不幸な状況を打破することができません。それはもちろんバラーラデーヴァによる陰謀があるからだったのですが、彼の虚言に気づくこともできず自分でつくった法・自分の誓いにがんじがらめになっていました。そこにあるのはあの賢さを誇った姿とはかけ離れた愚かな国母の姿でした。そしてこの後、バラーラデーヴァの最大の謀略にかかりシヴァガミはマヒシュマティ王国最大にして最悪の命令「バーフバリ暗殺」の命を下してしまうのです。

続きは本編にて!

★発表後
 猪瀬直樹さんからは「ヤマトタケルに似ているね。王子がいちど漂流してまた戻ってくるという神話の形がありこれもその形だね(貴種流離譚のことを指すかと)。また王族には必ずスケープゴートという存在が必要(例:イギリス王室の元ダイアナ妃)でそういった役割のキャラクターもいた。とりあえず1だけを見ようと思ったら、1だけじゃ終わらないんだよ、これ。1と2で1つの話なんだな。全部で5時間か」とのコメントをいただきました。ちゃんと見て下さってありがたい!。このときはさらに広瀬公巳さんやお隣のシロさんなどたくさんの方にスピーカーになってもらって後半の展開はまた別物として楽しかったです。

★というか(言い訳)
 こちらに記載しました通り話の流れでバーフバリを発表することになったのですが…バーフバリはわたしの全てでありDNAであり神なんですよね。なので10分で説明なんてできるわけないんですよ!!!せめて300回ぐらいやって多少は上手くなってからじゃないと、と思っていたらまさかこんなに早く(>_<)。メモを見ても何をしゃべったのかもう思い出せません。ゴリョウショウクダサイ!

 なんであれ、皆様の心にバーフバリが宿りますように!

♪こちらは伝説誕生国際版でカットされた”マノハリ”

♪そしてこちらは王の凱旋国際版でカットされたかわいい”クリシュナ神”




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