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配信アプリ

いつも新人さんの配信を回って、配信の手伝いをしたり、アドバイスをしたりするのが好きな、仲いいリスライバーさんの配信で、まだ始めたばかりのライバーさんと仲良くなった。
さてさて、その子の配信に行くと、あまりに喜ばれすぎて、ずっと名前を連呼されてしまい、コメントできない😂

(おいおい、他にもリスナー沢山いるじゃん)

他のリスナーからは初めて来たのに誰だよ、という視線が痛いし、正直、肩身が狭い。
随分ストレートな子だな、っていうのが最初の印象。
コメントしないで配信を見ていると、色々分かってきた。私も伊達にコロナ禍からリスナーを続けてきていない。
明らかに上から目線の物言いでホスト気取りのリスナー、周りのリスナーの事などお構い無しに俺だけ見ろっていうリスナー、

(癖の強いの多いなぁ。ライバーの子、目が死んだ魚みたいになってるじゃん。お前ら気づけよ〜)

新人ライバーの枠にはこういったリスナーが集まりやすい。
ライバーがどこまで自分を出していいのか、分からないでいるうちに丸め込もうとする人たち。

(多少、リスナーが減っても排除しないと可哀想かな)

開き直ってライバーとリスナーの間に割って入る。

「嫌なら嫌って言っていいんだぞー。ライバーが配信つけなければリスナーは来れないし見れないんだから。自分が楽しめる配信しなよ。」

(コレで敵ばっかになったな🤣)

だいぶ自分勝手なコメントは減ったが、ライバーの子の様子がおかしい。どうやら違うアプリからDMで俺の事を言われてるみたい。

「疲れた顔に見えるけど、今日は何時までやるの??」
「そうだね、少し疲れたからもう終わりにする。」

配信は終わった。
深夜になって仕事終わりに私が配信していると、さっきのライバーの子が見に来てくれた。

「さっきは来てくれてありがとう。」

「ん?がんばってたじゃん」

「そんな事ない。事務所から配信するようにって言われてるけど楽しくない」

「ならしなきゃいいじゃん」

「欲しいものいっぱいあるから」

「その割には全然ギフト飛んでなかったね」

「いつも同じ人が何人か話に来るだけだから」

「目が死んでたしね🤣」

「分かっちゃった?」

「そりゃ、わかるでしょ。つまらなそうだったもん」

「いつもつまらない。だから来てくれた時嬉しかった」

「あほか、オレは初めて行ったのに🤣」

「他で話してた時、楽しかったから」

(やられてんなぁ)

「さっきコメした通り、自分が楽しめないと配信なんてやる意味ないよ。相手に気を使っててもつけあがるだけだから。主導権はライバーが握らないと」

「そうなんだよね〜。どうしたらいいん?全然分からないんだけど」

「んじゃ、明日も配信行くよ。他のリスナーとも楽しくやろうよ!ちょっとずつでも笑ってこ!」

「うん、頑張ってみる」

(知り合ったし、しばらく見に行くかな)



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