『極悪女王』は不適切にもほどがありすぎた!!
Netflixのオリジナルドラマ『極悪女王』を観終わりました。
いや〜激しかった!! 激しい、痛い、怖い、面白い、泣ける、熱い・・・いろんな感情を湧き立てられた作品でした。
1980年代、女子プロレスが世間の注目を集めまくっていた時代の、ダンプ松本・長与千種(ながよちぐさ)を中心とした実話をもとにしたストーリー。
このドラマの1番の見どころは、なんと言っても、ゆりやんレトリィバァ・唐田えりか・剛力彩芽の迫真の演技によって、昭和の女子プロレスの世界観がリアリティ高く表現されていたことです。
役作りのために1年近くも身体づくり・トレーニングをしたというから、Netflixのスケールの大きさがうかがえますよね。
いや、しかし、フォークで頭刺しまくって血まみれにするシーンがかなりエグすぎて、あんまり人におすすめできないです。自己責任で観ていただく作品です笑
監督は鈴木おさむ。平成の日本テレビ業界を牽引したレジェンドである。
この作品は、鈴木おさむ氏による、
「1980年代の女子プロレスという、めちゃくちゃなことをやっていたけれども、そのような無法地帯でしか生み出せない面白さ・ワクワクを、令和の時代にドドンと提供してみた、という一種の挑戦的な作品」
だと感じました。
2024年1月に放送された宮藤官九郎脚本のテレビドラマ『不適切にもほどがある』で、今考えると明らかに倫理的にアウトな昭和の不適切行動が多く描かれていましたが、結局それらもせいぜい地上波で放送できる程度の「不適切さ」でした。
しかしこの『極悪女王』の不適切さはレベルが違いました。
え、プロレスってそんなことまでしていいの? 普通に犯罪じゃん!って感じでした。
ちなみに、YouTubeの全日本女子プロレス公式チャンネルで、このドラマ最大の盛り上がりであるダンプ松本vs長与千種の試合が観ることができます。
・・・ドラマもすごいけど、当時の本当の試合もやばいですね。
この時代の熱狂って、文化的にも経済的にも不完全だった日本だったからこそ生み出せたもので、そう考えるとある意味、哀愁にも似た美しさすら感じられます。
いやー、本当に素晴らしい作品でした。製作に関わったスタッフの方、役者の方、Netflixには感謝しかないです。ありがとうございました!
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