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サステナブルの輪 Vol.004 ZOZO
こんにちは、ヤマト運輸公式note編集部です。
今回はZOZOさまのサステナビリティの取り組みについてご紹介させていただきます。
ファッションEC「ZOZOTOWN」を中心に、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」、ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」などを展開。現在、年間購入者数1,100万人以上が利用しています。
サステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」を掲げるZOZOでは、ファッションとテクノロジーが持つ力で、すべての人が可能性を発揮できるよう支援し、社会・環境問題の解決に取り組んでいます。
サステナビリティ推進ブロックのブロック長・改正菜摘さまに、サステナビリティへの取り組みについてお話を伺いました。
ファッションの力でサステナブルな未来を!
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私たちZOZOでは、2021年4月、サステナビリティステートメントと4つの重点取り組みを策定、発表しました。ステートメントでは、「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」をスローガンに、環境や社会をよくする新しいファッションの世界を目指すことを宣言しています。
このステートメントには、プラットフォーマーとして、ファッションとテクノロジーと人をつなぎ、お客さまやお取引先さまなどすべての皆さまと共に、持続可能な社会の実現に取り組んでいこうという、私たちZOZOの強い思いが込められています。
当社の重要課題(マテリアリティ)の特定にあたっては、ステークホルダーの皆さまからのZOZOに対する期待、要望、意見を取材、収集するとともに、社内でのミーティングと議論を重ね、重要性の高い19項目のマテリアリティを特定し、解決のための4つの重点取り組みを策定しました。
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まず重点取り組み1つ目は、「サステナブルなファッションを選択できる顧客体験の提供」です。これは人権や環境に配慮されたサステナブルな商品やサービスを選択できる機会を提供しようというもので、ZOZOTOWN上からファッションのサステナビリティ情報を発信するなど、サステナブルな商品をお客さまにお届けするための仕組みづくりを行っています。
2つ目は「廃棄ゼロを目指す受注生産プラットフォームの構築」です。現在、アパレル業界では大量生産、大量廃棄が深刻な問題となっています。そこで、ZOZOが持っている計測技術やデータ活用のノウハウを使って、注文が入ってから生産するという受注生産プラットフォームを構築することで、在庫リスクゼロを目指そうというものです。
3つ目は「ファッションに関わるすべての人のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進」です。ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公正性)、インクルージョン(包摂性)を推進することで、当社スタッフやファッション業界のプレイヤーや次世代層、マイノリティの人々、ファッションの生産者、汚染の影響を受けている人たち、ZOZOのお客さまなど、ファッションに関わるすべての人が可能性を発揮できる社会づくりに貢献することを目指しています。
4つ目は「持続可能な地域づくりへの貢献」です。ファッションとテクノロジーを活用し、各地域の環境面・社会面の課題解決にステークホルダーと共に取り組み、地域の活性化、持続可能な地域の実現に貢献しようというものです。
現在、「4つの重点取り組み」達成の目標年度を2030年に定め、目標達成のためのロードマップを策定し、具体的な施策を通して環境・社会への問題解決に取り組んでいます。
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楽しく学び、知ることでサステナビリティへの意識向上へ
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ここからは具体的な取り組みについてご紹介させていただきます。「サステナブルなファッションを選択できる顧客体験の提供」では、「elove by ZOZO」や「ZOZOUSED」などを通して取り組んでいます。
「elove by ZOZO」は、2022年11月にスタートしたファッション分野のサステナビリティ情報を発信していくZOZOTOWN内のコンテンツです。サステナブルな商品の紹介をはじめとして、ブランドさまのサステナビリティへの取り組みやファッションにまつわるTIPS、環境・社会問題など、日常生活やお買い物の際に役立つサステナビリティ情報を「アイテム」や「ピープル」、「知る・学ぶ」、「ブランド」、「フィーチャー」のカテゴリーに分けて掲載しています。国際女性デーやプライド月間など時節に合わせた記事も発信をしています。
「elove by ZOZO」の趣旨は、サステナビリティをハードルの高いものとして捉えるのではなく、洋服を選ぶみたいにワクワクしながら学び、知ろうというものです。「elove(えらぶ)」という名前も、「洋服をえらぶ。未来をえらぶ。」にちなんで付けました。現在、約月8本のペースで記事を掲載しています。
もう1つの「ZOZOUSED」は、洋服を循環させることで、資源や環境負荷を抑制しようというブランド古着のファッションゾーンです。お客さまが以前ZOZOTOWNで購入したアイテムを下取りに出すことで、欲しい服をその場で下取り金額分割引きされた価格で購入できる「買い替え割」というサービスも行っています。お客さまから回収した洋服を二次流通に載せる仕組みです。こちらも「サステナビリティに貢献できるから、古着を買いましょう!」というよりも、「好きなブランド、欲しいアイテム」があるから購入し、洋服を選択できる場を広げることや、着なくなった服を捨てるのではなく下取りに出すという選択をすることで、結果的にサステナビリティの貢献につながることを目指しています。
大量生産・大量廃棄の抑制に向けて、在庫リスクゼロへ
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重点取り組み2つ目の「廃棄ゼロを目指す受注生産プラットフォームの構築」のため、現在、特に力を入れて取り組んでいるのが生産支援プラットフォーム 「Made by ZOZO」です。「Made by ZOZO」は2022年9月にスタートした、ファッションブランドの在庫リスクゼロを目指す生産支援プラットフォームです。
これまでアパレル業界では、季節ごとに一定量をまとめて生産する方法が一般的でした。「Made by ZOZO」ではZOZOTOWNで商品を受注した後で生産工程に入るため、ブランドさまは在庫リスクゼロとなり、商品のバリエーションを豊富に揃えることが可能となります。売れ残りリスクを心配することなく、新しいアイテムを試験的に販売することもできます。
ZOZOTOWNを利用するお客さまにとっても、完売による買い逃しを心配することなく、「Made by ZOZO」による商品を購入することができます。サステナブルなファッションを気軽に日常生活に取り入れることにもつながります。
「Made by ZOZO」では生産工場に対しても、手作業で行っていた作業をデジタル化し、複数の異なる商品を同時並行で生産可能にする当社独自のシステムを提供することで、最低1着から生産を行い、最短10日で発送が可能です。2023年11月末時点で、37のブランドさまにご利用いただいています。
ZOZOでは、これまでファッションECで培ってきた「販売」に加え、さらに上流の「生産」の支援に踏み込むことで、ファッション業界の仕組みをサステナブルなものにする取り組みを推進していきたいと思っています。
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「ファッションに関わるすべての人のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進」と「持続可能な地域づくりへの貢献」では、2つを合わせた形で、千葉県千葉市、茨城県つくば市、宮崎県宮崎市など自社拠点を中心とした学校と連携し、次世代に向けた教育支援を実施しています。その1つが「出前授業」です。
「出前授業」では、地域の学校を訪れて、ZOZOのカルチャーやビジネスの特性を活かしたキャリア教育やダイバーシティ教育など、様々な授業を実施しています。
その他、本社屋向かいに「ZOZOの広場」と名付けたスペースを設置し、近隣の方々へ憩いの場として無料開放しています。また、地域の住民も利用できるコーヒースタンドを社屋内でオープンしたり、酒蔵さまとのコラボで取引先等に配付するお年賀を制作したりと、様々な地域活性化に向けた企画に取り組んでいます。
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環境問題への取り組みの1つとして、物流面での施策にも取り組んでいます。「置き配」サービスの推奨や「注文のおまとめ」機能の導入などを実施し、再配達や配送に伴うCO₂削減につなげています。包装資材には FSC認証ダンボールやバイオマス素材を採用。商品を保護する緩衝材には再生紙を使用し、環境に配慮しています。
ESGデータの公開やESG/CSRニュースも定期的に発信し、環境・社会・ガバナンスに関わる情報をステークホルダーの皆さまにお伝えしています。
ZOZOらしさで取り組むサステナビリティ
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最後に、サステナビリティへの取り組みにあたってのZOZOならではの姿勢についてご紹介させていただきます。
私たちZOZOでは、「ソウゾウのナナメウエ」「日々進歩」「愛」という3つの「ZOZOらしさ」を掲げています。ここには「やっぱり、ファッションが好き」「“カッコいい”にこだわる」「ユニークになろう」「いつも心に愛を」「真剣だから妥協しない」「子どものような遊び心を持って」などを大切にするZOZOカルチャーが込められています。
サステナビリティへの施策を考えるうえでも、このZOZOカルチャーが生きています。個人的なエピソードになりますが、私は学生時代からサステナビリティに関心があり、それに関わる仕事がしたいという思いでZOZOに入社しました。
サステナビリティの企画・実施にあたっては、社内の様々な部署との連携が不可欠です。入社当初の私は、しばしば「サステナビリティに取り組むべき」という「やるべき論」から入ってしまい、協力先にも説得力ある提案ができませんでした。
しかし、ZOZOのカルチャーを知り、身につく中で、「やるべき論」でサステナビリティを推進するのではなく、楽しく、遊びながら、サステナビリティを学んだり、興味・関心の延長線上から知ることがあってもいいのではないか、「サステナビリティって、おしゃれで、カッコいいよね」と思ってもらえるZOZOらしい取り組みをした方がいいのではないかと思うようになりました。
現在、ZOZOが行っているサステナビリティへの取り組みは、そんなZOZOカルチャーから生まれたものです。今後も、ZOZOらしいやり方、切り口で、お客さまをはじめとするステークホルダーの皆さまと共に、「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」の実現に取り組んでいきたいと思っています。
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今回は、ZOZOさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介させていただきました。
次回からも引き続き、パートナーさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介し、「サステナブルの輪」を広げていきたいと思っています。
次回の配信もお楽しみに。
編集・著作:ヤマト運輸株式会社