【倒産後記10 私と会社を救った地域からのカンパ】
倒産して破産する・・・。
頭では分かっていても現実となると地に足がつかない。
弁護士に頼むくらいのことしか思い浮かばない。皆さんもきっとそう。
裁判所で破産処理をするにも金が掛かる💦
負債総額17億円ともなると、裁判所への予納金が400万円、連帯保証人である私の破産費用が100万円、合計500万円も掛かるという💧
私 「先生、急な倒産で500万円も手持ち資金がありません」
弁護士 「いえいえ、この他に代理人の我々にも同額掛かります」
私 「……(@_@) じゃ、いっ、1,000万円??」
まさに『地獄の沙汰も金次第』とはこのことである。
倒産日(Xデー)をあらかじめ決めて資金をプールしておくことなど考えてなかったし、長年の取引先や従業員のことを考えれば、それまで作り笑いで耐え抜く器量は持ち合わせていない。
弁護士 「年末だから少しでも処理が遅れたら従業員の再就職にも影響が出ますよ!」
もう出世しないから「出世払い」は効かないと言う。前金で1,000万円!!
私は袋小路に迷い込んだ末、恥を忍んで友達に相談してみた。
「破産するにも金が要る。なんとか恵んでもらえないか?返せるメドは無いけど🙏🏻」
顔から火が噴き出すほど恥ずかしく、惨めな気持ちだった💧
今までは自分が頼られる立場で「強い存在」のはずだったのに。
友人 「ハハハ、ようやくお前が人を頼ったな!みんな何かしたいと言ってる。もう準備はできてるよ (笑)」
友人たちは直ちに「クラウドファンディング」を立ち上げてくれた。
「スーパーやまとの社長をしっかり破産させて、また地域でコキ使うためにカンパをお願いします!リターンは特にありません」
年内に破産処理を開始するための支払い猶予は2週間!待ったなしだった。
友人たちはSNSや電話でこのことを拡散した。
もちろん批判もあっただろうが、債権者からのクレームは一つも無かった。
それから2週間、クラファンの口座への送金や、私の元へ現金を持ち込む人が相次いだ。これまで私と関わった人たち、名前を忘れていた人も多い。
従業員や取引先の名前もあった。
そして最終的に3,000万円以上の資金が集まったm(_ _)m
🙏🏻「これで死ななくていい、時間を掛けてでもお詫びができる」
真っ暗闇に一筋の光が差し始めた。
私はその中から破産費用を払い、残りの金で未払い賃金や公的債務を支払うことができた。
200万円だけ翌年の生活費に回したが、前年の住民税で消えてしまった。
協力してくれたのは県内外の300人以上、
口座への振込み名も「ヤマトガンバレ」「マケルナコバヤシ」など誰だか分からないものあった。
後にこれらは政治家や公務員の人たちだと知った。
✔︎実名で振り込んでくれた議員(女性)に対して「公職選挙法に抵触する!」と噛みついた古株議員がいた💢
私は許せなかったので「政治家の仕事は人の生活を守ることじゃないのか?俺は命を救われたんだ。アンタなんか選挙区のドブでもさらってろ💢」と言ってやった(失礼)→「ぶっ◯すリスト」入り!
友人 「この金は、お前が今まで地域に対してしてきたことのお返しだよ!」
私 「それじゃ、もっと返ってきても良さそうだな💦どうせなら潰れる前に欲しかった!」
友人 「そんな口が利けるならもう大丈夫だ!だけど人前じゃ言うなよ (笑)」ハイ🙇🏻
仲間たちには一生掛けて恩返しをしていく。
私はこの時を人生の『どん底』に指定した。
落ちるところまで落ちたら、後は這い上がるしかない!
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【私はこんな人間です】