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【スーパー・デパートのお正月休み】

今年の年末年始は、『最大9連休』という暦回りで、お正月休みの計画を楽しみにされている方も多いはず。

私の家は商店だったので、友達が休みでウキウキしているクリスマスからお正月、お盆休みやGW、3連休は、いつも店の手伝いをさせられて「なんで自分ばっかり!」と親を恨んでいたものだ(笑)

👤「商人というのは人(お客さん)が休んでいる時が稼ぎ時なんだ!」

そう言われて育ったが、子供ごころに「不公平だな…」と思っていた。経営者の家族でさえそう思うのだから、ましてや従業員の子供など、親と過ごす時間も少なかったはずである。


☝️さて、時代は変わり「働き方改革」の流れもあり、スーパーやデパートの「正月休み」も変化してきている。

基本的には図にある様に、
①大手スーパー(ヨーカドー・イオン)は元日から営業、準大手(サミット・ライフ)は2日が初売り

②デパートは3日(一部2日)から営業、となっている。

👥従業員が「正月くらいは休みたい!」と思っても、経営者は「正月こそが稼ぎ時、それを過ぎたらヒマになる」と考えるのも無理はない(^^;

元日に店を開けるには、従業員の理解が必要となる。私のスーパーは全店舗元日が「初売り」だった。出勤してくれるパートさんには「お年玉」付き。敵(ライバル店)が休んでいるので、とてもよく売れた。しかし翌日は他店の「初売り」になるので開店休業状態、上手くできているものだ。

☝️小売店が元日に店を開けるのは、他の店が休む中、売り上げが伸びるからである。

経営者側も従業員を休ませたいのは山々だが、「資金繰り」など背に腹は代えられない事情もある。

☝️デパートを始め、小売店の初売りの目玉は「福袋」である。毎年その活況がニュースで取り上げられる。年末からの休みが飽きたお客さんが一気に店に列をなす。そんな福袋も今では通販で買える様になってきた。

近隣の商店街も『デパート城下町』などと呼ばれ、デパートと休みを合わせて3日を初売りにすることも多い。


ラーメン「幸楽苑」は、従業員の休みを優先して2019年から元日を休日にしたが、2024年からそれを撤回して「元日営業」を再開した。

理由は売り上げの低迷の中、従業員の雇用を守るため、元日の全店売り上げ(2億円)を確保したい、という苦渋の決断からだという。

☝️今後、元日(または三が日)しっかり休める小売店とは、従業員を大切にする気持ちだけでなく、「休めるだけの体力」がある会社に限られていくはず。

年末年始に休めない皆さん、年が明けたら代休を取ってゆっくり休んでください。(反省を込めて🙏🏻)



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