【パート勤めは壁だらけ】
選挙でパワーバランスが変わったおかげで、躍進した野党の公約「パート勤めの103万円の壁を178万円に引き上げる」との話題が飛び交っている。
これが実現すれば、政府が取りっぱぐれる(失礼🙏🏻)所得税は7〜8兆円にも上り、やれ「その財源はどうする?」「期間限定なら…」「150万円くらいで手を打とうじゃないか」などと、先生方も金庫番の役所も戦々恐々としている様子だ。
私はスーパーの社長だったので、いつも今頃の時期からパートさんた達から「扶養の枠を超えちゃうから12月のシフトは少な目に」とか「時給上がったのはいいけど、枠を超えちゃうから働く時間を減らさなきゃ」などと言われ、繁忙期なのに、(労使)お互いが望まない状況になるのが嫌だった。
👤『枠なんか気にしないで、ガンガン稼いで払うもん払えばいいんだよ』
私がそう言っても「社長はそう言うけど、『田舎の嫁が扶養を外れてまで働いてるなんて、ご近所様に笑われる』とかお姑(しゅうとめ)さんが言うのよ〜」などと溢すパートさんも多かった(^^; 昔話だけど…。
☝️テレビで分かりやすく説明してくれるのだけど、『壁』にもいろいろあって
【年収103万円の壁】を超えなければ…
→「所得税」を払わなくていい
→配偶者控除が受けられる みんなこれが好き!
【年収106万円の壁】51人以上の会社規模なら
→扶養家族を外れて社会保険に加入することになる
【年収130万円の壁】を超えると
→全ての人が扶養家族から外れて社会保険に加入する
と、分かった様な分からない様な(^^;
(その他150万円の壁とかもある)
☝️まあ30年前に比べて時給は上がっているのに、それに応じて(非課税で)働ける時間数も上げなかったのだから、これまでが【ステルス増税】だったと言えなくもない。
さしずめ、定額使用量より電気を使ったら、さらに電気料金が上がる契約に似てる(笑)。暑いのに月末はクーラーを消す我が家みたいである。
それを是正するために、新たに非課税で働ける所得を(応分の)178万円に引き上げるというのは、覚えにくいけど分かりやすい。
ただ「時給1,500円を目指す」と言うのだから、時給が上がると、また労働時間の調整が必要になってくるのは目に見えている。
働き手はなるべく稼いだ上で、税金や社会保険料を払いたくない→これは理解できる。それだけ日々の暮らしに厳しさを感じている証拠だろう。
そもそもこの「103万円の壁」は、『配偶者が家計の足しに稼いだ金には課税しない』との趣旨だったと聞く。
人手不足が叫ばれている昨今、法改正とともに「働き控え」などが起きない様な制度にして欲しいところだ。
もうすぐ「猫の手も借りたい」年末商戦が始まります!