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【米沢市のローカルスーパー破産の記事を見て…】
ネットニュースを眺めていたら、「山形県のローカルスーパー「キムラ」が経営破綻したという記事を見つけた。大手スーパーとの競争激化やコスト増で経営が圧迫されたようだ。
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負債総額・店舗数・売上高の推移等、全てが私が経営していたスーパーと酷似している。そうこの規模のローカルスーパーは一度売り上げが落ち始めると、その中途半端な規模ゆえ、復活が難しいことが多い。
単独店なら経営者一族を中心に、コストも限界まで削減して、何とか凌げることもある。しかし店舗数が増えて多くの従業員を抱えると、削れないコストが重くのしかかってくるものだ。
それゆえにどのスーパーチェーンも多店舗展開したり、M&Aで分母を増やすことに躍起になる。莫大な本部コストは、店舗数が10倍になってもそれほどは増えない。社長も一人…。
☝️この記事を見つけた12月6日、それは奇しくもちょうど7年前、私の会社が105年の歴史に幕を下ろし倒産した日でもある。
👤Yahoo!ニュースのコメント欄を見てみたが、そこには非難や誹謗中傷などまったく無かった。
「これまでお世話になりました」
「お魚が美味しかったです」
「従業員もみんな親切だった、とても残念」
「倒産前に商品券を買い戻すなんて顧客思い」
「亡くなった先代社長は地域への寄付でお世話になった」
きっとこれまでも地域に愛されたローカルスーパーだったのだと思う。割に合わない学校給食への納品もしていたという。そこには惜別の言葉が並んでいた。
👤私の会社が倒産した時もこれと同じ反応だった。そのおかげで今も店があった故郷に住むことができている。
この暮れの時期に倒産すると、従業員の再就職に向けて迅速に処理をしなければならない。クリスマスケーキやおせち料理の発注もキャンセルし、発注済みの「折込チラシ」も回収となる。
オーナー経営者は連帯保証人の場合が多いため、自己破産して一文無しの生活が始まる。来春までには「債権者集会」が開かれるが「針のむしろ」だろう。しかし経験者から言わせてもらえれば、「それほど怖がらなくていいですよ」と教えてあげたい。
「諸行無常」とは言うものの、この暮れに来て倒産する経営者の苦しみは、筆舌に尽くし難いものだろう。
店舗に貼られた閉店を知らせる「張り紙」に泣けてくる
【日々のお買い物で毎日ご利用いただいたところ、以後ご不便をおかけしますことをお詫び申し上げます。長年のご利用ありがとうございました】
#どんな店でも潰れたら辛過ぎる