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【コストコが出来ると良いことずくめ〜(^O^)/】

田舎町にコストコが出店することになれば、最低時給(全国一律)1,500円で、300人の新規募集が行われる。群馬県の人口1万人の明和町では、2,000人が応募したとの記事である。

スエーデン発の家具メーカー「IKEA」でも、最低時給は1,300円と、日本の企業を大幅に上回っている。

コストコが出店したこの町では、その効果で他の企業の時給も(コストコほどではないにしろ)上がったという。さしずめ「外圧による待遇改善」とも言えよう。時給アップの原資は、コストコ出店による近隣への集客波及効果(売り上げアップ)からだという。それならみんながHAPPYである。


とまあ、なんとか時給を上げる余裕があったり、思わぬ客数増に恵まれた店や企業は良いが、そもそも動く金(パイ)は決まっているので、エリアごとのぶんどり合戦になるだけのことだ。

☝️労働力、売り上げ、税収増、出店に関わるインフラ整備、コストコ近隣への店舗誘致や地価や家賃の上昇…。それを見越して地域の首長までもが誘致に名乗りを上げ、政治力まで使い始める。「地域活性化」の名の下に。

さて、古くから地域の商店主や労働者、それを支えるローカル金融機関の後ろ盾で、その地位が無風だったベテランの首長さん達は、心穏やかではない。

コストコ開店の裏側で売り上げや従業員を奪われ、おまけに店まで奪われる関係者から一斉に「逆恨み」されることになる。

首長も自分が可愛いので、コストコの出店に賛成する多くの住民に背は向けられない。おそらくその引き換えに、次の選挙で個人的に返り討ちを喰らう。世の中とはそんなもの。


👤さて人口80万人もいない山梨県の田舎町に、来年4月そのコストコが開店する。おこぼれを狙った地元のテナント衆はもう今年のうちから別棟に店を設(しつらえ)て、コストコ開店前から営業を始めるという(誰行く?)。

☝️コストコの周りに店を出せば、そこに来たお客さんが流れてきて、商売繁盛間違いなし!

ん?そんなに上手くいく訳がないのは皆さんにも分かると思う。しかしこれは商人の性で、テナントエリアへの出店競争に勝ち、自社店舗の開店が決まった時点で、経営の「取らぬタヌキの皮算用」が始まる (笑)。そしてそのワクワク感はコストコの開店と共にビクビク感に変わる。(おかしい、思っていたのと違う…(>_<))

欲をかいて店を出したのだから、失敗するのも自己責任。

私も数えきれないほど、「開店」「閉店」「テナント入退店」を経験してきたし、ライバル店やショッピングモールのテナントの知人から話を聞いてきた。

【結論】お客さんはお目当ての店で買い物をした後、ムダな物は一切買わない。ついでに言えば地元のデベロッパーが言うような「交流」もしない。

コストコができて儲かるのは、コストコとコストコを誘致したデベロッパーだけ。山梨でおこぼれに預かるのは、近所の「信玄餅」と「シャトレーゼ」と「ほうとう小作」だけ!と言ってみるw。



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