【安売りスーパー『玉出(たまで)』も苦境に!】
大阪の皆様にはお馴染みの安売りスーパー「玉出」。賞味期限が残りわずかとか、箱が多少凹んでいる、多分輸入品?など「小さなこと」は気にしない、日々の食費を節約するお客さんで賑わう人気店である。
全国各地にこのような「激安スーパー」があり、よくテレビ番組で紹介される。『安いは魅力』、これは揺るがない真実である。
しかしスーパー玉出をはじめとするこの激安スーパーも、昨今の円安による「仕入原価の高騰」や「人件費・経費増」を理由に、経営が厳しい店が増えている。事実「玉出」は一昨年から店舗数が38店から26店に激減している。
テレビで取り上げられる「繁盛店」を鵜呑みにしてはいけない。私のスーパーだって、かつてはテレビ取材が入ると分かっていれば、急遽「大特売」のチラシを入れて画面をお化粧したものだw。
☝️蛇足だが、昨日テレビ局から「スーパーを潰した経験から、今繁盛している店を裏側から評価する番組に出て欲しい」との依頼があった。倒産社長は繁盛店にケチなどつけられない。もちろん「滅相もない」とお断りした。
🎤「安さの秘訣は何ですか?」 MC役は当たり前のように番組内でこの理由を聞く。
👤「それは企業秘密です」 店の店長はドヤってそう答える。あまりパリッとした身なりでないことも多い(失礼🙏🏻)
『利は元にあり』、激安スーパーの企業秘密は商品の仕入れルートにある。
・賞味期限が迫ってきたため、大手スーパーが問屋に返品してきた商品を半額で再仕入れ
・倒産処分品を市価の「10分の1」の価格で専門業者から仕入れる→これが一番の腕の見せ所!
・発注ミスの在庫商品・季節ズレの商品・旧パッケージ商品・終売決定の商品在庫等、「トラック一台まとめていくら」の仕入れ→現地まで自社便で取りに行くこともあり
景気の良い時には、この様な「日の当たらない商品」も豊富に流通していたものだが、昨今の物価高の影響で「激安スーパー」の利益源が減ってしまったのだ。「玉出」も撃つ弾が無い_| ̄|○
不景気時代の救世主「激安店」、少しでも値段を上げれば、お客から「高い!」と言われてそっぽを向かれてしまう。全然高くないのに(><)
これからまだまだ「値上げ」が続きそうなのに、庶民はどうやって生活防衛すればいいのだろう。「可処分所得」は減り、「エンゲル係数」もさらに上がる生活。
近未来の日本は、どこでも「イオン」と食品も売る「ドラッグストア」と「コンビニ」だけになってしまう様な予感がする。
#ネオンを消してまで安売りするスーパー玉出