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【ドル箱『カップヌードル』を安く売るな!】


食品メーカーが「大ヒット商品」を作ると、会社への利益貢献が大きく、それを主軸にして味のバリエーションや内容量を変えて「スピンアウト商品)も展開できる。

大塚製薬の「ポカリスエット」や「オロナミンC)などは良い例だろう。ハウス「バーモントカレー」、「味ぽん」など『ドル箱商品』を挙げたらキリが無い。

☝️さて皆さんご存知、日本の国民食とも言える『カップヌードル』の流通(卸売り)方法について、メーカーの日清食品が、公正取引委員会から「警告」の行政指導を受けるというこの記事。

メーカーが価格について交渉できるのは、最終販売者である「小売」ではなく、商品を卸す「卸売業・問屋」に対しての『出荷価格』のみである。世に出た商品の価格に口を挟むことはできないのだ。

しかし日清食品は、「おい、ウチの商品を安く売るんじゃない。スーパーでの販売価格を全国一律で同額に引き上げろ!」と強要した疑いを持たれている。

対象商品は「カップヌードル」の醤油とシーフード・カレー、「どん兵衛」、「UFO」の5アイテム。いずれも『レジェンド級』の商品ばかりである。

☝️これほど強い商品を持つメーカーは、当然卸売や小売に対して優位な立場になる。値崩れを起こして利益商品を「安売り」されないように常に目を光らせる。もしディスカウント店での安売りには「どこから仕入れてるんだ!」と調査した上で、そのルートを潰していくほどだ。

日清食品は「チラシ特売する時も◯◯円以上にして!」と指示していた模様で、卸売りから小売に対しては、「すいませんねぇ、カップヌードルは安売りすると日清さんから商品を回してもらえないんですよ(^^;」とお願いしている姿が目に浮かぶ。

これはお客さんが安い価格の店を選べる「自由競争」を阻害するもので、違法行為にあたる。今回は「警告」なので罰則はないが、業界関係者の中には「やっと指導が入ったか…」と思う人も多いはずである。


私見では、これだけの売れ筋商品を持つ以上、今後も同様の「締め付け」が続くことは想像に難くない。

昔一個98円で特売されていた「カップヌードル」は、今や200円近い価格になった。特売代替え商品の「カップヌードル」も登場しながら、『本家』の価格は上昇を続けている。

👤カップ麺の定番商品の価格は高過ぎると思いませんか?まさか他のメーカーも同じ締め付けをしていないでしょうね?



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