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【マナーのさじ加減】
スーパーで買い物を終えてカゴを返す時、写真のように
①取っ手が立ったまま戻したり、
②水平でなく斜めに重ねているのを見て、
「マナーが悪い!」と店員が言ったことに対して、
👤いやいや、どうせ「取っ手」を持つんだから、持ちやすくて良いじゃない?
👥斜めに置いてくれた方が取り出しやすいから良いじゃん! とお客さんが反論したという。
スーパーの元経営者からすれば、次に使うお客さんが便利な方が良いのであって、右側の取っ手は上にあっても良いし、カゴ置き場の上部はお客さんに向かって斜めに置くことを従業員に指導していた(これが正しいのかは不明だが)。
最近はなんでも人に向かって「マナーが悪い」という『マナー警察』とも呼べる風潮がないだろうか?
人に向かって「マナーが悪い!」というのは、ある種の『マウント行為』ともいえる。
「そんなことも知らないの?」
「どんな育ち方してきたの?」
「やーねぇ、ああなりたくないわねぇ〜」
「親の顔が見たいわ!」
などの感情である。誰しも完璧なマナーなど持ち合わせていないので、時にマナーを守り、時にはマナーに反する行為もしてしまうのが人間というもの。
私を含め、大した家柄でもなく、育ちも良くないのに、人の欠点や知らないことを見つけた瞬間、本能的に勝ち負けをつけたがるものだ。
👤「私はあんなにレベルの低い人間ではない!」
分からないでもない。直接言うのは気が引ける (笑)
富士山の写真を撮るために、コンビニの前の道路を塞ぐインバウンド客に、「マナー違反だ!どこの国だ?」と目をしかめる。でもその国の人たちが、怒られたことも教わったこともないのなら、暗幕をつけても違う手を考えるのは自然なこと。マナーの概念がなければ追っ払っても解決しない。
☝️ただ「旅の恥はかき捨て」とばかり、知っててやるなら強い指導は必要である。あまりに舐められてまで「おもてなし」する必要はない。
片や日本人が海外に行っても、良かれと思ったことがその国のマナーに反することもあるだろう。ましてや少し前の日本人の振る舞いが、外国で迷惑をかけてきたことも否定できない。
そうした反省や学習の結果、今の日本は世界でも最高レベルと言われるマナーを身につけてきたのだ。
・次の人のために、トイレットペーパーの端を三角に折り返す
・葬式の時はマスクも黒にするべき
・金属製の名刺入れは、ビジネスマナーとして失礼
・判子はお辞儀をする様に斜めに押す
・エレベーターを降りる時は、1階に戻る様にボタンを押して出る
・焼き鳥をみんなで食べる時は、全部串から外してあげるのよ
・(古典的に)唐揚げにはレモン!いや、かける前に一応聞けよって話
☝️ちなみに「マナー」の語源は『行儀・作法』であるから、生まれ持ったものではなく、次第に身につけていくものなのだ。
あなたの周りにもお行儀の悪い人はいるはずだし、変なマナー(お約束)も結構ありますよね。
基本は相手の立場に立つ優しさですかね(^_−)−☆
#旅の恥はかき捨て
#マナーを問うのは先進国の証拠