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覇業を成す条件としての人臣
『三国志』の時代がいちばんわかりやすいが、覇業を成し遂げられる人間は同時に割拠していた他の軍閥と比べて家臣の層が厚い。曹操、孫権、劉備は皆そうであった。
当時、東漢(後漢)王朝が衰退する中で、州牧や郡太守といった地方の高官が土着して軍閥化していったが、全体的には自分の既得権益の保護に勤しむ人が多かったようで、劉表、公孫瓚、陶謙、馬騰らは政治の動向に無関心だったようだ。次に、王朝を完全に見限っている一派があって、袁術、劉焉がそれに当たる。袁術は皇帝を僭称し、劉焉は皇位につく野心を抱いて益州牧になった(当初、劉焉は別の州に赴任しようとしたが、知り合いの占い師から「益州に“天子の気”がある」と教えられ、益州牧を望んだという)。
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