『わんだふるぷりきゅあ!』についていろいろ考察してみた
今年放送している『わんだふるぷりきゅあ!』は人と動物の交流がテーマになっている。
『わんだふるぷりきゅあ!』にはニコガーデンという異世界が登場するが、ふとYouTubeで動画を見ていたら、ニコガーデン=他界(あの世)という考察が流れてきた。ペットが死んだときの「虹の橋を渡る」という表現からの連想のようだが、いろいろ気になる考察である。ニコガーデンにはすでに絶滅した動物もいて、それがこの仮説を有力にしている。もっとも、他界というのは死後の世界だけではなく、神々が住まう高天原も他界である。
さて、このニコガーデン=他界説を中心に、『わんだふるぷりきゅあ!』についてちょっと掘り下げてみよう。
まず、ニコ様(ユニコーン?)はあらゆる動物の創造主であり、ニコガーデンの支配者。メエメエとキラリンアニマルはニコ様の眷属である。ニコ様は、動物たちが暮らす理想郷としてニコガーデンを創造し、そこで生み出した動物たちを我々の世界に送り出し、寿命を終えた動物たちをニコガーデンに戻しているのではないか。そしてこむぎとユキは何らかの理由でニコ様に遣わされた特別な犬猫なのではないか。
最近、その存在がクローズアップされているオオカミだが、オオカミはヨーロッパでは民話の中で悪役とされ迫害されてきた。そして日本では人の手で(公的には)絶滅させられてしまった。そうした経緯からすると、オオカミが人類を恨んでいてもおかしくはなく、それがガルガルによる人類の生活圏の侵害に繋がっていると言える。ニコ様とオオカミは認識の違いから喧嘩別れしたような描写が以前あり、悪に染まった(闇落ちした)オオカミを憂いたニコ様が先手を打って送り出していたのがこむぎとユキ=プリキュアだったのかもしれない。
そのオオカミだが、ニコ様と対等に話せるような立場だったように捉えられることから、ニコガーデンにおいて相当な高位の動物であったと思われる。
さて、ユニコーンとオオカミはどちらも神獣である。ユニコーン(一角獣)は想像上の動物だが、ヨーロッパで純潔の象徴とされる。オオカミはヨーロッパの伝承(グリム童話など)では悪役となることが多いが、これは家畜を襲うことが頻繁にあったことから害獣とされたもののように思う。日本では田畑を荒らす鹿や猪を捕食することから益獣とされ、埼玉県秩父地域(三峰山)を中心に神の眷属として信仰されている。
参考動画↓
狼信仰についてはこちらを参照↓