![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9948854/rectangle_large_type_2_0dc072bbd82aa6da89b98dbe8c4273a8.jpeg?width=1200)
飼い猫やまとの治療記録2
この度、飼い猫の「やまと」が糖尿病と診断され、状態が悪く、今入院しています。
治療の記録や私の気持ちと頭の整理のために、noteに色々書いていこうと思います。
◆翌朝、血糖値が下がっている!
9日に糖尿病と診断され入院を勧められたものの、治療費の金額の予想以上の高さにおののいてしまいその日は帰ることにしたのですが、インスリンを打ってもらったので翌日の午前中に血液検査に行きました。
特に予約をしたわけでもなく、また9時の開院と同時に行ったわけでもなかったので、ここでも40分程?待つことになりました。前日に、朝一で来てもらったら混んでても先に血液検査しとくことも可能だから、とは言われていたのですが、なんだか朝モタモタしてしまって9時半になってしまったのと、先に血液検査だけでもしてもらえないかと受付に声をかけるのがためらわれたので、おとなしく待っていました。流石にもう「ねことじいちゃん」の続きを読む元気も無く。
前日の結果は確かに聞いたし、やまともすごくぐったりしているのに、それを認めたくなかったのかもしれません。まだどこかで
何かの間違いなのでは?
と思っていたのかも。
診察室に呼ばれてすぐに血糖値を測ってもらうと、昨日450あった数値は250位に下がっていてすごくホッとしました。インスリンの量が少なすぎると効かない事もあると言われていたからです。
先生の話では、このまま数値が下がるのか、効果が切れて数値が上がってくるのかを見る必要がある、とのことで、私も家で出来ることは何もないし少しでも治療をしてほしかったのでひとまず半日入院させることにしました。
まだ脱水の症状があるので点滴をしてもらうこと、14時か15時頃に血液検査してもらうことに同意をしていったん帰宅。お迎えは17時でした。
インスリンが効いたことで私はすごくホッとしたし、
半日ではあるけど病院で検査や治療もしてもらえる!17時に迎えに行ったらちょっと元気になってるかも?
と思っていました。
また、父親が同じく糖尿病でインスリン注射をしながら生活しているので、
糖尿病でもインスリン打ってればなんとかなる
と思っていたかもしれません。
◆そもそも猫の糖尿病とは
(以下、学生時代に生物で習ったことやネットで調べたことです。素人の理解です。)
糖尿病は、血液中の糖分が多くなってしまう病気です。多すぎるので尿の中にも糖分が混じってしまいます。
血液中の糖分は膵臓から出されるホルモンインスリンによって細胞が使える状態になり消費されます。消費されるので、血液中の糖分の数値血糖値が下がります。
インスリンは血糖値を下げるほぼ唯一のホルモンです。
なのでインスリンの働きが悪くなったり、分泌量が少なくなったり出なくなったりすると、細胞たちは糖分を使えなくなって血液の糖分の割合が多くなり、濃度が上がってしまいます。
人間の場合、濃度が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。
重症につながるといっても、酷いことになるのにはけっこう長い時間がかかるイメージがありました。
でも、猫は少し違うようです。
初期症状としては、
・水を飲む量が増え、それに伴ってオシッコの量が増える
・食欲はあり、よく食べるのに体重は減っている
があり、病気が進行してくると
・食欲がなくなる
・下痢や嘔吐をする
・かかとをつけて歩く特徴的な歩き方をする
・急激に痩せる
・毛艶が悪くなる
・ふらつく
などの症状になるそうですが、糖尿病の進行と合わせて人間よりはるかに早く他の病気も進行していくようです。
やまとの場合、フードを変えた1月20日頃からびっくりするくらいにオシッコの量が増えました。
エッ?これ本当に1回分??
っていうくらいの量です。通常の2.5倍位あった気がします。回数もちょっと増えてたかなあ。
体重も、抱っこした時に
おや?ちょっと軽くなったねえ。
と思ったことがありました。
でもフードを変えたところだったので、そのせいなのかなと思っていました。
10日の診察でやまとは糖尿病性ケトアシドーシスと、膵炎を併発している可能性があると言われました。
○糖尿病性ケトアシドーシス
糖尿病の猫が発症するもっとも重篤な合併症であるといわれています。糖からエネルギーを作れない状態が続くと、代わりに脂肪からエネルギーを作りだそうとします。そのときに肝臓で副産物としてケトン体という物質が作られますが、ケトン体が大量に作られると血液が酸性になり(アシドーシス)体に異常が現れます。処置が遅れた場合は死に至るため、できるだけ早く動物病院へ連れて行く必要があります。
症状としては
・食欲がなくなる
・水を飲まなくなる
・元気がない
・嘔吐や下痢
・昏睡
などがあり、1日~1週間という比較的短い期間で、急に症状が現れるのが特徴です。
やまとも9日に「水を飲もうとして首を伸ばすんだけど、飲まない」という行動を何度も繰り返していました。糖分が高濃度になっているので水が欲しくなります。でも飲めない。しんどかったと思います。
○膵炎
膵臓に炎症が起こり、膵臓の酵素が漏れ、膵臓本体だけでなく、ひどい時には周囲の臓器を消化している状態で、急性で症状が重いものでは命に関わることのある病気です。膵炎には急性膵炎と慢性膵炎がありますが、どちらも特異的な症状が見られず、発見しにくい傾向にあります。慢性膵炎では、インスリンを分泌する膵臓部分が障害されることがあるため、糖尿病を併発することもあります。重度の慢性膵炎の場合、食欲廃絶となり、肝リピドーシス(脂肪肝)を併発していることもあり予後が悪いといわれています。
症状としては
・元気がない
・食欲がなくなる
・下痢や嘔吐
・脱水症状
・腹部を触るのを嫌がったり、抱き抱えられるのを嫌がる
などがあります。
やまとの場合、2月に入った頃から食欲が落ちてきていました。また、いつ頃からかは覚えていませんが、抱っこしようと持ち上げる時に「ニャッ」と鳴く事があり、抱きかかえてもちょっとすると降りてしまうということが多くなっていたように思います。膵炎ははっきりした症状が無いとも書いてありましたが、やはり何らかのサインは出していたのだと思います。
やまとは2011年の9月頃に拾った猫なのでもう7年以上は飼っているのですが、ほとんどの期間が室内飼いだったので喧嘩で怪我をすることも無かったし今まで特に問題も無くきたので、病院に行ったのは拾った時のワクチンや去勢手術くらいでした。
猫がどういう風になったら危険なのか、という知識が全く無くここまできたので餌を食べないのはボイコットかなと思っていたし、おしっこが増えたのはフードを変えたせいかと思っていました。今の時代はネットで色々検索出来ますが、勝手に納得していたので調べようともしておらず、本格的に食べなくなって病院で糖尿病と言われて初めて調べました。
調べるたびに当てはまることがたくさん見つかり、もっと早くに病院に連れて行くべきだったんだと後悔しました。
猫は病気を隠すというのはなんとなく知っていましたが、こんなに早く進行していくのには本当にびっくりしたし、やっぱり喋ることが出来ないので飼い主がしっかり見てあげないといけないんだということも痛感しました。
いいなと思ったら応援しよう!
![しょうこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9933566/profile_2f73f4bd656c1cc0cf1f25fba180b57e.jpg?width=600&crop=1:1,smart)