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ギタリストが五線譜を読めるメリットとは?

こんにちは、ギタリストのYamatoです。
今回はTwitterのフォロワーさんからリクエスト(?)をいただいていたが、内容が内容だけに結構悩みながら記事作成が遅れてしまっていた、個人的思う五線譜を読めた場合のメリットなどご紹介していきたいと思います!

ちなみに以前に音楽理論をギタリスト向けにかみ砕いて「とりあえずこれ位覚えておけば役に立ちまっせ~」的な記事も公開してますので、そちらも併せてご覧ください!

・ギタリストは五線譜って読み解く能力が必須なのか?

いきなり真理ですけど、タブ譜が主流のギタリスト/ベーシストはタブ譜の読み方が分かれば全く問題ないですし、何ならタブ譜の方が作曲者本人が書いたタブ譜なら演奏するポジションや運指が出来るので、まるっと完コピしたい方はタブ譜の方がコピー精度は高いです。

仮に五線譜での譜面で見た場合、異弦同音の関係上「どうやって運指したらスムーズなん?」や「本人はどこのポジションで弾いているんや?」という所で悩んだりします。
この辺りガッチガチのクラシック弦楽器奏者(特にフレットレス弦楽器)の方達ってどうしているのか今気になってきました…w

ちなみに私の場合は後程も書くと思いますが、大体指板上で見慣れたポジションかつスリーノートパーストリングスで運指可能なポジションで変換しがちです。

なので五線譜(楽譜・譜面と言われるもの)はあくまで「ほぼ答えです!(製作者の意図をくみ取って自分で運指ポジションを決めてね!)」というくらいのものだと思ってますし、タブ譜も作曲者やタブ譜を書いた人が「一応これが弾きやすいと思う運指やアーティキュレーションだよ!(けど弾きにくかったらごめんやで!その時は都度自分で運指ポジションを決めてね!)」という感じで活用するのがよろしいのでは?というのが独断と偏見です。

※よくわからない例え方をですが、パソコンソフトを導入する時に大半の人は目を通すであろう動作環境っぽく言うと、五線譜解読能力は必須動作環境ではなく推奨動作環境くらいの能力で、読めたらまぁ便利っちゃ便利だし、読めなくても演奏もちろん作曲にも多少なり役に立つのでは?と思ってます。

・五線譜読めてよかったァ~と思う事~その①~

読めてよかったと書いてますが初見とかは超絶苦手で、人から五線譜を渡されたらピックの先を使いながら「ん?ここがソだろ?ソから数えてここはシ?」みたいなお前本当にギター講師か…?と多方面からツッコミが入るくらいの読譜力です…そんな私でも一応目を通すのが音部記号(おんぶきごう)調号(ちょうごう)です。

やっているジャンルや時代背景もあって、滅多に五線譜を渡されることは無いのですが、雇われギター講師になる時に一応試験対策で楽典&理論を勉強する時にめちゃくちゃ見たくらいです。

大手スクールのほとんどが採用試験で導入しているのではないでしょうか?私の勤め先のスクールにも採用試験は有ったのですが、試験対策してたのと違う内容が多かったですw

あと音部記号と調号が読めたら、ギターソロとかメロディを考える時に大体の目安となるポジションから試行錯誤をしやすいのも一つのメリットだと思います。
仮に譜面が読めなかったとしても、2020年現在で何かしら製作物依頼や演奏依頼が入ったとして「参考音源が全く用意出来ないけど譜面だけはあります!」なんて地獄の様な案件でない限り、参考音源を聴きながら弾いていい感じのフレーズをいい感じに弾けばOKだと思ってます。

地獄の様なと表記してしまいましたが、上記の様な昔のセッションミュージシャンやスタジオミュージシャンみたいな労働環境って現存しているんですかね?
私は絶対に無理なのでもし依頼があったとしても、求められるスキルや条件が違い過ぎて恐らく先方から願い下げになりますがw

なのでインストラクターや必殺仕事人的なスタジオミュージシャンになりたい方は、ある程度は五線譜が読めないとつらいです(実体験)。

・五線譜読めてよかったァ~と思う事~その②~

最近五線譜の可能性を見出したのは、演奏するためのアイテムと言うよりも作曲等のフレーズを考える時に、2つ以上の異なる楽器がどの音程で、どんなリズムで演奏していているのか?がパッと見でわかりやすいというのは自分も成長したのかな?なんて思いましたw

これは大げさに言うと「オーケストラの様な対旋律」みたいなフレーズを考える時に、楽器Aと楽器B(私の場合だとギターAとギターB)が同時に演奏し、Aが弾いてる間Bはどんな動き方をしているのか?を静止画で確認しやすいので、これはもう少し対五線譜能力を鍛えなくては!と感じたきっかけです。
※ちなみに私のやっている自称対旋律は、しっかりとした教育を受けた方からしたら「ただそれぞれAとBの楽器が好き勝手に演奏しているまとまりのない状態」と言われてもおかしくないくらいに無教養ですが、文字で説明するのに適切な事と、個人的には破綻していない状態だと思うので対旋律と表記いたしました。

これも現代文明社会において、フリーの譜面ソフトや打ち込みソフトの発達もあり、自ら演奏をしなくともどんな感じの聴こえ方になるのかを都度確認しながら譜面を作ったり曲を作ったりすることが出来るのですが、譜面上で静止画として見た方が音で聴くよりも確認作業の精度が上がると思います。

これは譜面に目を通しながら音源を再生していくと、より効果的だと思うのですが、音源で確認していると違和感があったけど、確認のためまた再生しながら違和感を覚えたパートとセクションを聴き取って探らないといけないので、譜面に目を通しつつ音源を聴いてる時に違和感があれば、どこに違和感があったのかメモを取ることが簡単かな?と思います。

これが音源を聴かなくても譜面見ただけで、脳内バンドや脳内オーケストラが自動再生してくれるくらい読譜能力があればもっと便利だな~と感じているので、なるべく五線譜を読む癖をつけている感じです。

・五線譜読めてよかったァ~と思う事~その③~

日本国内で流通しているようなバンドスコアなんかのタブ譜には、譜尾(ふび)と呼ばれる音価を表す記号が記入されているのですが、海外産のタブ譜には譜尾が無く「4/4表記で弾いてる音の記載は18個…さてリズムはどんなんやねん?」という状況が多く見られます。

これはギタリスト御用達の譜面製作ソフトGuitar Proの初期設定として
・五線譜とタブ譜の両方を表示
・五線譜には譜尾書いてるけどタブ譜はポジション番号だけ
という初期設定のまま譜面を書いている人が多いからです。

そんな感じのネット上に漂っているタブ譜は、譜尾が表示されていない≒音価が分からない≒どういうリズムで弾けばいいのか分からない、と言うものもあるので、五線譜とタブ譜表示の時に五線譜のリズムを頼りにする時に役に立ちます。
※そもそもその譜面ソフト開いたらDLした人が手を加えタブ譜でも音価が確認できるように簡単にできるんですけどね…

更に言うと譜面を作って書き出しをする人が、いくつかあるタブ譜上に譜尾を表示する設定をしてくれたら何の問題も無いのですが、譜面を書き出す側としては「そこまでやるのはめんどくせーw」という気持ちもわかります…

なのでこの項目は音価必修科目というくらいの認識ですね。

では次の項目から譜面を用いて実際に私の場合どうやって五線譜を利用しているのか具体的に解説していきたいと思います。

一応諸注意ですが、厳格な音楽係者の方々がお読みになられたら鼻で笑うか、憐みの目で見られるくらいに大したことは書いていません。
あくまで教養のないエレキギタリストが、自分で練習や作業の時に活用するための使い方です。
※しかし、例として取り上げる譜面はガッチガチのクラシック音楽入門(?)から引っ張ってきましたw

・J.S.バッハ:インヴェンション 13番 イ短調

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最早ジャンルを問わずギタリストが取っかかりやすい曲だと思います。
※Amでギタリストがよく練習の題材に取り上げやすい&鍵盤にしても白鍵キー(この譜面には#が出てきてますが…)

これは数年前にギター講師になるべく決意した辺りで「五線譜読めないとやばいよな…?」と思い、タブ譜に染まったこの俺を慰めるために譜面を現物で買って、それをPCの譜面製作ソフト(Guitar Pro)で打ち込んだものです。

いきなりこの譜面だけ渡されたギタリストやベーシストを一瞬で瀕死に追い込むことができます(主にロック・メタル系には こうかは ばつぐんだ !)。

しかしロック・メタル系のギタリストってわりとクラシック音楽の旋律に傾倒する習性をもっている方が多いので「クラシック音楽のフレーズ弾きたくて譜面買ったはいいけど詰んだ…」という方も多いと思います。

あと勝手なイメージですがジャズ系のミュージシャン(ギタリスト・ベーシスト含む)は今でも五線譜を大いに活用しているイメージです。
その影響なのか最近のジャズ系ギタリストの書いた譜面とかレッスン内容は、譜面の比重が五線譜に重きを置いているかも?と感じています。

独断と偏見なのですが、クラッシックやジャズ等古流音楽(表現がおかしいかもしれません)はタブ譜が無い時代からの譜面というのと、使用されている楽器の種類が多いから五線譜の方が効率が良いのだと思います。
※楽器の種類で言ったら最近のポップスもめちゃくちゃ多いですよね。

それではお待ちかね(?)のギタリスト(私)が五線譜を読んで、タブ譜変換して、指板上のポジションに当てはめるまでの流れを解説していきたいと思います。

・ギタリスト用変換方法論~その①~

まず最初からすべてを指板上に変換するのは苦行なので、初めの4小節でピアノで言うところ右手パートを変換してみたいと思います。

1-4小節右手

まず指板のポジションを探す前に前回の記事でも書いていた通り、音部記号と調号を確認します。

まずは音部記号で記載されているのはト音記号なので、下から2本目の線がソ(G,ト)という事で認識して、流れで【一番下の線がミ(E,ホ)一番上の線がファ(F,ヘ)ある】までを頭に刷り込んでおくと、五線からはみ出ている音符を読むときに数えやすいです。
※本当に譜面読むのが当然の方達は、加線部もパッと見ただけですぐ理解できるのでしょうが、私には五線を頼りに数えてますし現状で作業・業務に支障は感じないです。

それとこの曲の場合曲名に調号が書いているので確認する必要もなくAmキー(イ短調)なので、大まかに
・5弦の開放
・4弦7フレット
・5弦12フレット
・3弦14フレット
・2弦10フレット
この辺りを起点に指板に落とし込めばいいかな?と頭に入れておくと後々の変換作業がだいぶスムーズになると思います。

1-4小節右手見方解説図

・ギタリスト用変換方法論~その②~

その①で下準備が出来たので、次は実際の音符や休符を読み取ってみる。
これもちょっと長くなるので1小節目に焦点を絞りたいと思います。

1拍目【16分休符・16分ミ・16分ラ・16分ド】
2拍目【16分シ・16分ミ・16分シ・16分レ】
3拍目【8分ド・8分み】
4拍目【8分ソ#・8分み】
※毎度おなじみ平仮名表記とカタカナ表記でオクターブ違いです。

この音符を指板ポジション(タブ譜)に変換するといくつかの運指パターンが出てくるかと思います。

1小節運指パターン比較

ひとまずギタリストの運指パターンで多く選ばれそうなものを書いてみました。
※ちなみにこれはギタリスト用変換方法論~その①~で書いていた【4弦7フレット】を中心に捉えた変換法を使ってます。

基本的にスリーノートパーストリングでの運指が出来るように指板上に当てはめていきます。
【1】に関しては使用頻度が高いわりに実はフォーノートパーストリング(?)的なポジションなのですが、割と選択肢として選びがちです。
※4弦上で6・7・9・10フレットが使われているから、フォーノートパーストリングという書き方/考え方です。
弾いてみると4弦上で4つの音を行き来していないので、弾いてる体感としてスリーノートパーストリングと変わりはないはずです。

【2】は【1】のフォーノートパーストリングでのアプローチを解消し、4拍目の4弦6フレットを5弦11フレットに置き換えてます。
これによりスリーノートパーストリングのボックスポジションとしての捉え方&動かし方が出来るのですが、5弦11フレットは小指での押弦になり少しストレッチ感のある運指パターンになります。

【3】はちょっとしたスウィープっぽいポジショニングで、弾く弦の移動とストレッチ感がある運指パターンです。
感覚的には人差し指の最端が5フレット、小指の最端が9フレットのボックスポジションであることと、左手のフォーム/ストレッチ具合がほぼ一定なので楽な人には楽だと思います。

3つとも登場頻度や使用頻度が高いパターンだと思いますが、それぞれの使い分けができれば前後のフレーズとの繋ぎ方をどうするかによって使い分けたりと、私はその都度曲やフレーズによって最適解を探したり考えます。

レッスン等で先生から「この運指にしなさい」や、好きなギタリストの運指パターンと同じにしたいのであれば、多少弾きにくさが有っても指示通り/見た通りのパターンで運指するのが練習としての濃度は高いと思います。

しかし、ライブなどの発表の場では可能な限りミスが起こる確率をなくしたいので、見た目や練習目的としてよりも精度が高い運指パターンで行うことが求められるので、いろいろなパターンで指板上に五線譜を変換するのが良いかと思います。

この辺りは異弦同音のない鍵盤などは逃げ道がないのでギタリストで良かったと思う反面、適切な運指パターンを模索しないといけないというギタリストのめんどくささがせめぎ合っていますw

・ギタリスト用変換方法論~その②~補足

その②では五線譜とタブ譜両方を表示していたので、ついでに五線譜のメリットを軽く説明しておきます。

五線譜読めてよかったァ~と思う事~その②~の項目でも少し触れていますが、パッと見ただけで何となくフレーズが読み取りやすいメリットとして例題として【2】と【3】が同じフレーズだと判断するまでの流れをご紹介しておきます。

1小節運指パターン比較見た目の判断性能

画像内にも説明書きしましたが赤と緑の丸で囲ってあるフレーズを見比べた時に、どちらの方が見た目でわかりやすいか?という点で見ると譜面が読めなくても同じことを表記しているんだなという結果が分かりやすいと思います。

切り出し五線

これと

切り出しタブ

これだと比較して見た時に同じ物であると認識するまでが五線譜の表記だと分かりやすくないですか?

タブ譜の場合だと同じものだと断定するまでのアクションが、今回のテーマである五線譜をタブ譜に変換するとは逆ですが、タブ譜の表記を五線譜(実音)に変換するという変換が一つ余分に必要になってきて、認識までの動作がほんの少し遅れる感じがあります(個人的感覚)。

・ギタリスト用変換方法論~その③~

全項目まででとりあえず音程を割り出して、指板上にざっくり落とし込むまで行いました。
この項目でまたしても曲の冒頭1小節のみを使って音価を読んでいきます。

1拍目【んタタタ】
2拍目【タタタタ】
3拍目【ターター】
4拍目【ターター】

このリズムの取り方で

1拍目【んミラド】
2拍目【シミシレ】
3拍目【ドーみー】
4拍目【ソ#ーみー】

と口ずさみながら、ギタリスト用変換方法論~その②~の項目で見つけた指板上のポジションをなぞっていきます。
※超雑談ですが私は音痴の為、発声している音名と音程が異なっているので、音感が研ぎ澄まされた方からしたら、公害のような方法ですので周りの方には十分ご配慮願いますw

この時にメトロノームに併せて口ずさむのは完璧なリズムで声に出せるけど、ギターで演奏するとリズムが取りにくかった(フィンガリングが追い付かない、ピッキングが追い付かない、両方追い付かない)場合は、口ずさみながら1番スムーズに弾ける運指パターンを探すのをお勧めします。

・ギタリスト用変換方法論~その③~補足

上記項目まで出来たら、次の小節~次の小節~と繰り返していくだけなのですが、小節と小節やフレーズとフレーズの繋ぎ目を注意したりする必要があります。

1-2小節接続パターン

またしてもあるある指板ポジション変換をしてみました。

上の2段(1~6小節目まで)は1&2小節が同じ指板上の捉え方、4&5小節が同じ指板上の捉え方で、小節が切り替わっても最初に決めたポジションで展開しています。
しかし下の2段(7~12小節目まで)は7&8小節だとド(C)の音が違うポジション、10&11小節に至ってはボックスポジションごと挿げ替えられています。

下の2段はこの後の展開によっては選ばれることも無きにしも非ずですが、このフレーズの場合最後が4分休符で終わっているので、ポジションの切り替えが必要な場合は、この休符のタイミングで行うのが最適解だと思います。

・五線譜からタブ譜に変換するために~その①~

記載する順番が少しおかしい気もしますが、上記のように「五線譜で表示された音符をタブ譜(指板上のポジション)に変換」するために、五線譜上の音符を読めることも大切ですが、指板上のどこに何の音があるのかも重要です。

長年ギターを弾いている方なら、言われた音程のポジションを瞬時に見つけ出すことも可能ですが、例えば「Dはどこ?」という質問に対して
・1弦10フレット/22フレット
・2弦3フレット/15フレット
・3弦7フレット/19フレット
・4弦開放/12フレット/24フレット
・5弦5フレット17フレット
・6弦10フレット/22フレット
このすべての中から自分がよく使うポジション、運指をしやすいポジションなんかをある程度決めておくと、指板上に変換する時間がスムーズになると思うので、なんとなくご自身がよく使う場所リスト的なのを決めてみるといいかもしれません。

何回かポジションを決め打ちして指板上に変換したら、「こんな感じのフレーズはこの辺を中心にして置き換えすると楽だな」という活路も見えてくると思います。
逆になんとなく決めていたポジションでの運指がスムーズでなかった場合「こんな感じの動きの時ここは使いにくい」と認識してしまえば、今後指板上に変換する際の処理速度が上がると思うので、微妙だったポジショニングも覚えたりメモを残しておくと後々役に立つと思います。

・五線譜からタブ譜に変換するために~その②~

変換する際にあると便利な技能として「ある程度の音楽理論」があると変換作業がよりスムーズになると思います。

まずはこちらをご覧ください。

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こちらの調号を見てキーはEmと判別することができます。
そして五線譜の音符を追う前に、Eのナチュラルマイナースケールで使われそうなポジションを大雑把に予測しておくと、素早い変換作業に役に立ったりします。
※曲とかフレーズによっては小節内に臨時記号が乱立して、予測していた時と違う音使いが出てきた時は相当ストレスですが…w

あと五線譜文化の色濃いクラシックやジャズなどではトライアドでのフレージングが多く使われている(独断と偏見)ので、その辺りの理論や理屈もかじってれば役に立つと思います。

ざっくりと理論が分かっていれば
①調号でキーの判断。
②臨時記号有り無しの確認。
③小節頭の音符だけ読み取る。
④次の音符を判断したキーの中から大体予測。
で1小節を解読&変換して、2小節目以降は②~④を繰り返して解読&変換していくと、一つ一つ書き記されている音符を「ト音記号のここの線がソの音だから、線2本分上に書いている音は…」と読むよりは素早く作業が出来ると思います。

・最後に

今回は私を含め苦手な人も多いであろう五線譜についてでしたが、冒頭でも書いていたように五線での読譜能力は無くともギターは楽しめるので必修では無いです。

ただ五線譜を皆さんそれぞれの使い方で活用できるようになれば、ギターはもとより他の楽器が何を弾いているのかが分かり易かったり、全体的なハーモニーやコード感が物理的に感じ取りやすくなるのも私は体感しました(現在進行中)。

それとめちゃくちゃ個人的な見解ですが、ギターだけの譜面だったらタブ譜の方が見やすいし覚えやすいですが、「バッキングとソロ」みたいな2パートの譜面になると、五線譜だと各ギターがお互いにどのタイミングで何を弾いているのか、その結果こんなフレーズ(雰囲気)になるんだなというのはわかりやすいと思います。

例えば典型的な2人組の漫才で
①「ボケ役(バッキング)とツッコミ役(ソロ)の両方が書き込まれているネタ本(譜面)」を持っている。
②「どちらか片方だけ(バッキングかソロ)しか書かれていないネタ本(譜面)」を持っている。
このどちらかの状態で漫才全体の雰囲気や盛り上がりポイントを台本だけで探しましょう!となった場合、①の方が内容が頭に入ってきやすいと思います。

そしてそのネタ本が「普段見慣れない業界用語で固められているけど、意味を調べたらどんなジャンルの芸人でも読める本(五線譜)」なのか「決めごとは最低限でコンビや同じようなジャンルの芸人だけ読める本(タブ譜)」なのかの違いだと思います。

そんなよくわからない例えになってしまいましたが(?)、五線譜もタブ譜も両方を読めるようになり活用していけば、これから先何十年とギターを楽しむための糧になると思いますので「これくらいなら読めそうだな?」というピアノやヴァイオリンなんかの超入門編的な(YAMAHA大先生やKAWAI巨匠が小学1年生に向けて作ったような)「タブ譜なんて概念は無ぇ!!けど書き込まれてる音符が少ないぜ!!」という譜面で読譜力を鍛えてみてはいかがでしょうか?
※ちなみにこれが私の読譜練習方法です。

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2020年12月現在、私はオンラインがメインですが個人レッスンを行っており、対面レッスンを2021年から開始するために感染症対策をはじめいろいろと計画を練っております。
もしよろしければ一度ご相談だけでもいただければ幸いです。

実施しているレッスンの詳細はこちらをご参照ください。

それと「五線譜読むの苦手なこいつのレッスンだと不安だな…」とお考えの方は、小林信一さんが運営しているONLINE MUSIC DOJO内で、私も所属している全国ONLINE GUITAR LESSONには聡明な先生が多くいらっしゃるので、気になる先生を探してみるのも良いかと思います。

2020年10月から、Twitterにてフレーズリレーという企画が開催されたので、「#MusicDOJO #ギター講師リレー #StayGuitarHome 」で検索していただけると各先生の特色が分かるかと思いますので、ぜひ一度検索してみて下さい!

皆さんのサポートに支えられております。 今後の活動を維持する為にも、もしよろしければご支援いただけますと幸いです!!