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ギタリスト1年目の教科書~コードチェンジの練習方法~

こんにちは、ギタリストのYamatoです。
2020年9月から月2回の更新ペースでギタリスト1年生がなるべく挫けず楽しみながら練習する方法を公開していきたいと思います。

大前提として毎日コツコツ練習を続けていただいたほうが上達も良いので、記事と記事の間が大体2週間スパンでの公開となっています。
リアルタイムで見始めた方は、記事が公開されてから次の記事が出るまでじっくりコツコツ練習に取り組んでみてください。
※連載開始の2020年9月以降にギターを始めた(記事を読み始めた)方も目安として1記事の内容を2週間くらい取り組んでみてください。

それと連載開始に伴い記事のシリーズ名が変わりましたが前回は「人生で初めてギター買ったんだけどどんな練習したらいいの?」というタイトルでオープンコード(※)を用いて頻繁に使われるコード進行を公開しました。
※オープンコードとは。
開放弦を使って構成されたコードの事です。
開放弦を使わないコードはバレーコード(いわゆるFコードの部類)といいます。

前回の記事に添付していたTab譜のコードチェンジがなかなかうまくいかない方は、まずは今回の記事を参考に練習していただけると幸いです。

・EX-1

コードチェンジの練習

前回のコード進行から一部抜粋して【G-Em】をまずメトロノームに合わせて全音符(※)で弾きます。
※全音符とは。
メトロノーム4回分の長さ(1小節分)を指しているので、鳴らしたコードをメトロノーム4回分鳴らし続ける(伸ばす)事です。

この時いきなり全音符で弾けるように挑戦する前に、一度3拍目(メトロノーム3個目)で一度音を止めてみましょう。
そして、4拍目(メトロノーム4個目)でコードフォームを変えて2小節目の1拍目(弾き始めたタイミングでいうとメトロノーム5個目)で次のコードを弾くと言う練習に挑戦してみてください。

具体的な例として、GからEmにコードチェンジする時の動作を文面で表すと

・EX-1a

【1・2・3・4・】【1・2・3・4・】
【ピッコッコッコッ】【ピッコッコッコッ】
【G―――止・変・】【E――――止・変・】

このように「コードを弾いて伸ばしている時間」は短くなりますが「次のコードは必ず小節の頭(1拍目の事)に合わせる」というところに焦点を当ててみてください。

この3で止めて4で変える方法でコードチェンジができるようになってきたら、音を伸ばす時間を少し伸ばして4で止めて・で変える練習も行ってみましょう。

・EX-1b

【1・2・3・4・】【1・2・3・4・】
【ピッコッコッコッ】【ピッコッコッコッ】
【G―――――止変】【E―――――止変】

このようにコードチェンジの際に起こる無音時間(コードがなっていない時間)を、少しずつ短くする(つまりコードチェンジを素早く行う)練習をしてみてください。
※この方法は極端なお話ですが、1小節目の1拍目だけ弾いてすぐに次のコードにフォームを変えて、次の2小節目の1拍目には次のコードを弾けるように『音を伸ばしている時間は短くても大丈夫、だけども絶対次に弾くコードはメトロノームに合わせて1拍目で弾ける』事を心がけてください。

・EX-2

上記EX-1は「1つ目のコードが鳴り終わってから(指が離れて音が止まってから)、なるべく早く次のコードを鳴らす練習」でしたが、こちらはよりギターならではの演奏法を取り入れた練習方法です。

先ほどの練習法で出てきた【止】と【変】のタイミングは同じですが、その止と変の時にブラッシング(※)をすることにより「コードは鳴っていないけど、まったくの無音状態」ではなくなり、かつギターらしい演奏ができます。
※ブラッシングとは。
通常ギターは弦を押さえて音程のはっきりわかる音を出して演奏しますが、特定の弦の特定のフレットをしっかり押さえないで、ふんわりと手を弦にかぶせてピッキングをして「ジャカ」と言う、なんとなく打楽器のような雰囲気の音を出す奏法です。
譜面(Tab譜含む)では「×」の記号で表しております。

それでは実際に例題を見てみましょう。

・EX-2a

コードチェンジの練習 EX-2a

【1・2・3・4・】【1・2・3・4・】
【ピッコッコッコッ】【ピッコッコッコッ】
【G―――止・変・】【E――――止・変・】
【Π―――Π・Π・】【Π―――Π・Π・】
EX-1aとコードを伸ばしている時間は変わりませんが、ブラッシングの音が入ることにより、何かしらの音(ブラッシング)が鳴っているので、無音による寂しさも軽減されています。
また、ギター(弦楽器)あるあるの奏法なので完全に音を止めてしまうより、ブラッシングを入れる事で、より「ギターを弾いているぜ!」という雰囲気も感じ取りやすいと思います。

それではブラッシングのコツを掴んだら、EX-2aよりコードを伸ばしている時間を伸ばしてみましょう。

・EX-2b

コードチェンジの練習 EX-2b

【1・2・3・4・】【1・2・3・4・】
【ピッコッコッコッ】【ピッコッコッコッ】
【G―――――止変】【E―――――止変】
【Π―――――ΠV】【Π―――――ΠV】

ここでは4拍目にダウンとアップでブラッシングを入れており、アップでのブラッシングはダウンのブラッシングに比べると最初は難しいと思いますが、ダウンでもアップでもブラッシングできるように練習してみてください。

・最後に

ギターは利き手と逆の手で複雑な指使いをし、コードチェンジを行わなくてはいけないので、最初はなかなか素早くコードチェンジが出来ずに苦労する方がほとんどです。

コードチェンジも勿論ですが、ギターの練習全般的に「最初はできなくて当たり前、まずは出来る速度から徐々に速度を上げていく」という事を念頭に置いて練習してみてください。

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この様にギターの練習方法が無料で公開されているような時代ですが、ほとんどの記事や動画は「制作者が一方的に情報を流して、はい、お終い。」という事が多いので
・キチンと弾けているのか?
・何かコツはあるのか?
等本当に始めたての方だと分からない事だらけで、記事の内容をうまく消化できない可能性も大いにあると思います。
そんな時は私をはじめ数多く存在する、ギターレッスンを行っている人のレッスンを受けてみるのがお勧めです。

コロナの影響で色々な所でオンライン化が進んで、ギターのレッスンもオンラインで受ける事が出来ますし、実際スタジオ等で感染症対策を施したうえで対面レッスンだとカメラ越しでは伝わりにくかったこともより伝わりやすいと思います。

2020年9月現在、私はオンラインがメインですが個人レッスンを行っており、2020年中には対面レッスンを開始するために計画を進めております。
もしよろしければ一度ご相談だけでもいただければ幸いです。

実施しているレッスンの詳細はこちらをご参照ください。


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Yamato@自称ミュージシャン(実質無職)
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