RPGのリメイクについてのお気持ち
FFⅣピクセルリマスターをクリアして、まあ正直残念な気持ちになったのでつらつらと不満点を書こうと思ったんですが、ちょっと別の視点で書いていきます。タイトルで「あ、これ厄介な奴だな」と思ったあなた、正解です。
みんな不満ではない?
Twitterで「ピクセルリマスター 不満」と検索して眺めてたんですが、みんな「音楽が違う」「フォントもドットが良い」みたいな不満が多くて、ゲームバランスやシステムや演出についてはほぼノータッチなんですよね。
僕は正直ビックリしています。今作の何が気に入らないかって、あんなに強くて苦労したダンジョンやボスを腑抜けにされた事が一番許せなかったからです。
映像や音楽は印象が強いから、違和感などに気づきやすいのは分かります。でもこれはゲームなので、プレイの体験も大事な記憶として残っています。初めてのアクティブタイムバトルで焦りながら魔法を選んでるうちに凶悪な敵にやられてしまうスリル、それがFF4の魅力のひとつだと思っていました。だからこそ攻略を見つけた時は楽しいし、やりがいもあると思うんです。モルボルにトードが効くとか、サタナイトを小人にした時の感動があったんです。ちなみにモルボルは今回も凶悪でした。
ではなぜあまり不満が出ないのか・・・
RPGの遊び方とは
多分ここが僕と世間一般の大きくズレているところなんですが、どうにも世間では「RPGは経験値稼ぎをしてレベルを上げて楽にクリアするもの」と認識されている気がします。確かにレベルを上げれば勝率は上がるので、特にFFのような全滅すると進行を全て失うゲームの場合は賢明な選択と言えるかも知れません。
ただそれって、RPGに備わっている救済要素に過ぎないと思うんです。レベル上げは作業です。ゲームとしての駆け引きもへったくれもなく、繰り返しその辺のザコを叩いてレベルが上がるのを待つ退屈なものです。確かに、そこにリターンがあるならプレイヤーは苦ではないかも知れません。
でも作り手側が「ここでレベル上げをする」と考えて作るとは到底思えないんです。そう仮定すると難易度が高いのはFFⅣのレベルデザインなわけです。なにせすぐ後にイージータイプが出たようなゲームですから。
難易度を下げても文句が少ないという事は、RPGが簡単である事に不満がある人は少ないのかなと思うのです。
ちなみに、ドラゴンクエストⅡやⅢのSFC版を遊んだ時も僕はこの違和感がとても強くて好きになれませんでした。RPGはランダムな要素も多いので気づきにくいんですが「あれ?なんかここおかしいぞ」と気づくとどんどんまがい物っぽく感じてきてしまうんですよね。
だからこそリメイクはあらゆる角度の再現度が重要だと思っていて、原作の熱心なファンであればあるほど評価が厳しくなるので、安易な商売の手段として手を出して欲しくないな~と言うのが正直な厄介オタクの本音です。
とは言え、世間のRPGのイメージが「お話を読むために仕方なくバトルするもの」だと思われているのであれば、これで正しいのかも知れませんね。
今後のシリーズについて
少なくとも僕はⅤやⅥのピクセルリマスターに手を出すのはやめます。
そもそもがスクエニのFFⅦ以降にやたら力を入れている感じが気に入らなくて、わざわざⅠ~Ⅵを出すってんなら見てやろうという斜に構えた態度で入ったので、そろそろ潮時だと思いました。僕の愚痴につきあってくれた皆さんありがとうございました。
それでもちょっとは期待してたんだよね・・・
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