日本人が一番多く使う言葉
口癖にも色々あり「なんていうか」を最初に発しないと喋れない人がまれにいるが、自らの意見や思いを口にする時にのべつくまなく「本当に」を入れる人がかなりいる。いつもではないにしても「本当に」を入れる人がなんて多いことか。心底そう思っていることを強調したいのだろうが、「本当に」を入れられる頻度が多いほど、いつもはうそが多いのかなと感じてしまう。
「本当に」を流行らした張本人は松田聖子だとにらんでいる。1990年代小室サウンドが席巻したと「1995年1月17日5時46分」に記した。当時よくワイドナショーを騒がしていたのが彼女だし、バッシングも多かった中で彼女の発言が嘘くさいと言われてしまった。対応として「本当に」を連発するようになったのが、今でも口癖になっているのではないかと思う。
松田聖子はもちろんデビュー当時から知っているというか、山口百恵引退後中森明菜に行った口ではあるが、彼女の楽曲は素晴らしく大いに楽しませてもらった。楽曲は素晴らしいがそれ以上に異様な人気なのが不思議だった。確かに声質に感じる所があり、みんなそこに魅力を感じているのかなと考えたが、2000年代彼女のコンサートをBSデジタルで視聴して感動した。
声が変わっていた。長く歌い込んだ成果だと信じたいが、声にも整形があるのかと思うほどである。若い頃はかわいい声質でも少し硬い感じが、見事に柔らかく包み込まれるような歌声になっている。低音ではカーペンターズのカレンの歌声が奇跡の声だと思っていたが、高音で奇跡の声に出会えるとは想像できなかった。最近その声はキャンディボイスと言われていると聞く。
それだけではなく、「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」にも感動した。彼女の代表曲にもなったが一番出来がいい。しかもほぼ松田聖子作詞作曲である。人として生まれて一曲は素晴らしい曲が書けると言う人がいるのだがこれだけ素晴らしい曲を世に出せただけでもこの世に生まれた価値がある。彼女の飾り無い素直な歌だとは思うが、彼女の声は「本当に」素晴らしい。
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