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やまとみずほの国に生まれて

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大和は倭にあらず大きくなった和です。阿波は邪馬台国やソロモンの秘宝など伝説の宝庫。「やまとみずほの国」に生まれて「おおやまと」に暮らす弥真都満穂が熱く古代ロマンを語ります。
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#魏志倭人伝

倭国の呪いが解けて邪馬台の由来が判明

やまとみずほの国に生まれて  回想話 卑弥呼はアマテラスではなくツクヨミだろうと必死に考えたが、これはもう神話の罠に落ちている。魏志倭人伝に登場する人物最初から神の分けない。そして、出雲と日向で戦争するから、その当時の国が大きいと勘違いする。ギリシャのポリス、都市国家ぐらいに考えるのがちょうどいい。そしてもっと勘違いして、不毛な議論を呼ぶのが倭人が発する言葉の漢字表記である。 出雲大社は大国主を禁足するためですが、封印する側から派遣された祭祀の家に伝わる口伝は、阿波を隠す

少彦名命も大物主神も大国主神

やまとみずほの国に生まれて  第十五話 閑話「【日本神話を阿波実話へ】1万回視聴」に、本シリーズを書き始めた理由とその結果により背筋も凍る国家秘密に達したと書きました。第五話の「神生みは神様オールキャストの主役」に、その秘密を書く勇気はまだ無いと述べましたがそれは勉強不足、その秘密はほぼ語っていますが魏志倭人伝が記す最後の史実まで話が進展したので、今回はストレートにまとめます。 田舎が代名詞の四国ですが、阿波に神宮でも大社でも造れば出雲や伊勢のように聖地になったはず。また

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神武は瓊瓊杵の子?瓊瓊杵は台与の子?

やまとみずほの国に生まれて  第十四話 卑弥呼の死によって大いに塚が作られた。 径は百余歩、殉死した奴婢は百余人。 互いに誅殺し合い、当時千余人を殺した。 また卑弥呼の宗女の台与という歳十三の者を立てて王とすると、 国中がついに平定した。 魏志倭人伝通りに日本神話を読み解いてきましたが、いよいよ最終回です。 アマテラスは力ずくで大国主から国を譲り受けましたが、国中の不満を鎮めるために、託宣を行うシャーマンを登用したのが台与です。実権を握るのはあくまで天照なので、台与は卑弥

国譲りはユダヤ天津神vsインド国津神?

やまとみずほの国に生まれて  第十三話 スサノオがオオゲツヒメを切った後、人が変わったように国造りをします。八岐大蛇の退治が吉野川の治水工事で、草薙剣をこの時に掘り当てたことははじまりの「草薙剣は剣山から吉野川支流に流れ出た」に記した。大国主の舅にすべく一人二役です。大国主は二度死にますが蘇るのは歴代の長国王を一人に纏めるため、しかも最後の大国主が高天原からの婿入りは極秘です。 アマテラスが国を譲れと言ったのは、最後の大国主で身内だから言いやすかったのでしょうか。阿波邪馬

倭面土は伊面津(橘港)金印隠しました

やまとみずほの国に生まれて  第十二話 第十一話「八咫鏡は魔鏡(卑弥呼は二度死なない)」にアマテラスは卑弥呼ツクヨミの死に関与したスサノオを追放して、実権を握ったと書きました。スサノオは腹を空かして彷徨っていたところをオオゲツヒメに腹を満たしてもらったのに、食材を口や鼻や尻から出していたため殺めます。大宜都比売は大月姫とも書けるので、月読を殺したことを暗示しているのでしょうか。 大宜都比売は国生みや神生みで名が出てきますが、活躍がないのが忍びないのか突然の登場です。まあ「

仏教公伝が邪馬台国卑弥呼を隠す

やまとみずほの国に生まれて  第一話挿話 第一話の「国生みは壮大な王権拡大プロジェクト」において、卑弥呼の時代は神武東征より前と書いた。卑弥呼が記紀に記載されていないのが不可解との意見が多くあるが、万世一系の天皇家の祖先を天照大御神とするなら隠すのは当たり前だ。神武天皇の即位は紀元前660年である。先祖が紀元後の人物では歴史にならず、神功皇后ぐらいにしないと時系列が全く合わない。 戦前まで天皇は現人神ですから、当時は簡単に皇紀延長は信じられました。大唐に対抗して皇統を旧く

倭女王と狗奴国王の不仲は連合国の根拠

やまとみずほの国に生まれて  第十話挿話 魏志倭人伝原文 倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼素不和 日本語訳 倭の女王卑弥呼は、狗奴国の男王卑弥弓呼と旧より不和である。 第10話「天照と素戔嗚の誓約は女王と男王の確執」において、上記の女王と狗奴国王の不和を神話化したのが、「アマテラスとスサノオの誓約」だと書いた。卑弥呼は引き籠もりのツクヨミだから、スサノオの相手をしたのはアマテラスなのだが、女王の名前が卑彌呼で狗奴国王の名が武器である弓の字だけが多いことに違和感を感じ、卑彌

八咫鏡は魔鏡(卑弥呼は二度死なない)

やまとみずほの国に生まれて  第十一話 第十話「天照と素戔嗚の誓約は女王と男王の確執」に天岩戸伝説は卑弥呼の死と書いた。もちろん卑弥呼は人なので復活したりしません。卑弥呼は後世に月の女神であるツクヨミに習合されます。ツクヨミの宣託にて邪馬台国は王権拡大したのですが、その神通力が失われると元の倭国大乱に戻りかねずこれからどうするかお先真っ暗になったことを太陽が隠れたと神話化した。 魏志倭人伝 卑弥呼の死によって大いに塚が作られた。径は百余歩、 殉死した奴婢は百余人。さらに男

狗奴国がまさかの邪馬台国連合国

やまとみずほの国に生まれて  第九話挿話 魏志倭人伝原文 倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼素不和 日本語訳 倭の女王卑弥呼は、狗奴国の男王卑弥弓呼と旧より不和である。 第十話「天照と素戔嗚の誓約は女王と男王の確執」に、「女王男王不和」をグーグル翻訳すると、上記「不和」が「確執」に訳されると書いたのだが、第九話「倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼素」にて、倭女王の「卑弥呼」は「日彌王」、狗奴國男王の「卑弥弓呼」は「日彌弓王」の称号と書いた。名前なのに武器の「弓」だけが違い、「

天照覧す 尽く黄泉  朱砂の王

やまとみずほの国に生まれて  第八話 第六話「三貴子の誕生は邪馬台国連合国家の誕生」を閃く前から、ツクヨミが卑弥呼ではないかと妄想していた。アマテラスが太陽だからツクヨミが月とはあまりにも安直であり、月読ならツキヨミだろう。ミステリーでも思いがけない犯人でないと駄作だし、日本神話は天皇家の正統性を顕し、阿波を隠すため壮大な虚構を構築しているから、物語としても面白いに違いない。 卑弥呼は忌み王ではと最初は妄想した。伊勢神宮に奉仕した未婚の内親王を斎王と呼ぶが、その歴史は古く

三貴子の誕生は邪馬台国連合国家の誕生

やまとみずほの国に生まれて  第七話 黄泉比良坂は墳墓ハウツー物語にて、イザナギが黄泉比良坂をイザナミから逃げながら戦い、最後は封じ込めたことを祟りが怖いから祟られないようにするための墳墓作成マニュアルだと書いたが、文字が無ければマニュアルを物語にして語り継ぐのは大変有効である。しかし物語にするからには実際にイザナギはこのルートを辿ったからこそ物語になったと考えるべきだろう。 阿波邪馬台国説では高天原は剣山を中心とする山岳地域であると比定する。今も「ソラ集落」「ソラ世界」

黄泉比良坂は墳墓ハウツー物語

やまとみずほの国に生まれて  第六話 日本神話においては出雲の黄泉比良坂から日向の阿波岐原まで逃げるのだが阿波邪馬台国説はゆかりの地名が阿波に残るとして、神話の舞台は阿波であると主張する。イザナミは別名「阿波富士」地元民から「オコーツァン」と親しみを込めて呼ばれる高越山に葬られ、追いかけるイザナミやその軍団を追い返し、現在の阿南市にある橘湾まで逃げてから三貴神を生む禊を行う。 「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」と現代語訳では訳されるが、原文では筑紫は竺紫であり単に尽きた地

神生みは神様オールキャストの主役

やまとみずほの国に生まれて  第五話 「吉野川は邪馬台国のナイル川」即ち阿波邪馬台国説を前提条件にして、「国生みは壮大な王権拡大プロジェクト」を古事記の最後まで追いかけると 「桃太郎は木眉津彦か和歌岳彦か」では八咫烏は和歌山かもと妄想できた。その妄想は「紀伊は木の伊の国にして狗奴国」にてさらに膨らみ、八咫烏は狗奴国であり邪馬台国の南から東へ海を千里渡った紀伊に移ったと書いた。 八咫烏の名前は消されており、そんな簡単に分かるはずないと思っていたが卑弥呼が誰かを特定した同じ手

紀伊は木の伊の国にして狗奴国

やまとみずほの国に生まれて  第四話 吉備氏と言えば吉備氏の乱だ。第三話の「桃太郎は木眉津彦か和歌岳彦か」にて、吉備氏の里は和歌山だと書いた。このときは第21代雄略天皇の御世で中央政権が進んだと評価される。夢枕を利用して豊受大神宮を伊勢神宮の外宮へ遷座させている。第一話「国生みは壮大な王権拡大プロジェクト」に書いた宗像三女神と同手法で、羽衣伝説の残る丹波勢力の力を削いだのだ。言葉悪くなるが「お前らの神様は俺たちの神様に下ったから従え」である。 能力が同じだからと稲荷神(宇