映画レビュー「シン・仮面ライダー」
「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続いて本作。
この3部作では一番楽しみにしていたかもしれない。
予告編は一年前から観ていた。
記憶は曖昧だが、仮面ライダーをリアルで観始めたのは2号じゃないだろうか。
本郷猛の1号は再放送しか見ていない。
一番夢中になったのは仮面ライダーV3。
その後、仮面ライダーXはそこそこで、
アマゾンでちょっと離れたんじゃないかな。
再びストロンガーで戻ったと記憶している。
同じような道を辿っている50代は多いはず。
僕ら世代より少し上の60歳前後は最もハマった世代かもしれない。
本作のテイストも明らかにその世代を狙っているように思える。
最新のCGを駆使すればもっとリアリスティックな映像になるが、そこは控え目。
飛び散る血も平凡な日々を過ごす中年層への刺激。
ヒロイン役の浜辺美波もイマドキの女優だが昭和を感じさせる。
庵野監督は前2作を通して、より世代的共感を生むツボを得たのかもしれない。
それが功を奏しているのかは不明。
映画レビューを読むとかなり評価は分かれる。
絶賛の声が上がる一方で酷評も多い。
勧善懲悪なヒーローものやよりスリリングな展開を望む者は
物足りなさを感じるのかもしれない。
確かにそんな見方もあるだろう。
否定することはできない。
しかし、仮面ライダーを演じるのは池松壮亮であり、柄本佑である。
一見、ミスマッチに思えるライダー役にこそ訴えかけるものがあるのではないか。
大丈夫か?と思わせながらも戦い続ける姿に勇気をもらったのではないか。
ポスターにさりげなく掲げているコピー。
「変わるモノ。変わらないモノ」
「そして、変えたくないモノ」
時代が変化していく中で僕らが守っていきたいこともあるんだ・・・。
これから本作を観る人は少し予習をした方がいい。
それはストーリーではない。
僕はネタバレはしない。
オーグとかプラーナとか聞き慣れない言葉や
チョイ役で登場する俳優陣は確認しておいた方がいいかも。
大森南朋も松坂桃李も後で分かった。
仲村トオルは未だに分からない。
そのあたりは知っておいた方が映画を楽しめるだろう。
往年のライダーファンには懐かしい名前も出てくる。
「シン・ウルトラマン」俳優の扱いも面白い。
楽しみ方はいろいろ。
オジサンは必見かもね。
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