映画レビュー「リボルバー・リリー」
珍しく公開初日に鑑賞。
それは僕が隠れ綾瀬ファンだから・・・。
隠れファンであるのは事実だが、公開初日はたまたまのタイミング。
事前情報が何もなかったのは、むしろ外野からの声が入らず良かったかも。
僕は綾瀬はるかの天然な愛らしいキャラも好きだが、
彼女のアクションの立ち振る舞いが好きだ。
過去の作品を観てもアクションシーンはサマになっている。
当然、冷徹非情な美しき諜報員という役柄に大きな期待を抱いた。
何度か観た予告編も実にカッコよかった。
その点は期待を裏切らず。
アクションだけできる女優はいるし、
美しいだけの女優も山ほどいる。
両方兼ね備えたとなると数は減る。
というよりも日本映画界では誰が演じることができるだろうか。
先日、観た「キングダム」の清野菜名も上手いが華やかさではまだ叶わない。
そんな綾瀬はるかを観るだけでも本作の価値はある。
これで映画コラムニストの仕事を終えたいが、そうはいかない。
ネタバレしないまでも映画を伝えるのが役目。
舞台は関東大震災後の大正末期。
その後、日本が危うい世界に向かう時期。
その危険性や暴力性は映画の中でもプンプンと臭う。
愚弄な陸軍の描き方が正しいかどうか疑問だが、大きな権力を持っていた。
海軍との対立も容易に想像できる。
それにしてもあんな陸軍じゃダメじゃねえ?
戦争したところで勝てるわけないよね?
と変な見方をしてしまった。
いくら綾瀬はるか演じる小曽根百合が有能だとしても、
あれだけの人数で向かって倒せないと強国に太刀打ちできるわけない。
そんな視点はないと思うが、行定監督は陸軍の愚かさを訴えたかったのかな・・・。
ヒーローが勝つのが映画の世界だが、あんなダメダメな陸軍はちょっとね。
不死身の小曽根百合はとても人間とは思えないけど。
それはあくまでも僕の解釈なので、ぜひ、確かめてもらいたい。
正直なところ、あまり合わない役者もいたが、
僕が主役以外に惹かれたのが、シシド・カフカ。
百合の相棒的な役柄だが、その姿はカッコよく見事だった。
全然、知らない方だったので、
(名前は聞いたことありました)
これからも注目していきたい。
本編の流れからすると続編も制作されるのか?
それには本作がヒットすることが重要。
綾瀬はるかの魅力だけで引っ張れればいいけどね。