吊るし焼豚の世界、そして沼
チャーシュー、焼豚、煮豚。私もそうだったのですが、呼び名が複数あってハッキリと区別出来ていない方が結構いるのではないでしょうか?
と言いますか、むしろ無関心ですよねそんな事。
ネット検索したりchatGPTさんに聞いたりしましたが、解釈が色々あるみたいではっきりしませんでしたので、ここで勝手ながら私が大胆に定義致します。
チャーシューは2種類ある
・1つは焼いて作る焼豚
・もう1つは煮て作る煮豚。(表面を焼いて後は煮て作るパターンは、煮豚とします。)
そして、私がはまっているのは、まさに焼豚です。焼いて作る焼豚。
知り合いから、焼豚の吊るし焼き器を作って欲しい、との依頼がまずはの始まり。あ~、そういえば何となく吊るして焼く感じだなあと、この時にはその程度の認識でした。
その程度の認識から、自社商品に出来るように作ってみよう!という認識に変わった切っ掛けとなる出来事がありました。近所にある精肉店で、チャーシューが売っていたのを見ての、店員さんとのやり取り。
私「(ん?焦げがあるな。さては・・・)このチャーシュー、吊るし焼きですか?」
店「そうなんです!うちは焼いてるんです。煮てないんです。」
私「この店で焼いてるんですか?」
店「そうです、あれで吊るし焼きしてるんです!(パカっと蓋を開けながら)」
店員さんのあの嬉しそうな感じ!そんな質問、そうそうされないでしょうからね。
この時に、吊るし焼きへのある種のこだわりがあるんだと分かりました。
そして何より、そのチャーシューを買って帰って食べてみたところ、本当に美味しいんです。ジューシーで、硬すぎず柔らかすぎず、焦げの味とつけ汁の味。インスタントラーメンに乗せて食べても、そのまま食べても最高でした。
これは吊るし焼き器を製作する意味がありそう!そう思える体験だったんです。
今思えばこの時に完全にはまりました。
それからあれこれと、焼き方や類似商品の作り、YouTubeなどで焼き方を調べに調べて、弊社オリジナルの吊るし焼き器第1弾が完成しまして、試し焼きの結果がこちらです。
自分で作ってもやっぱり美味しいんですよ。煮豚との違いは水分量にもある気がします。
水分が飛ぶので味が濃縮されているというか。
水分量を焼き加減で多少は調整出来るのも良いんです。味付けの前にブライン液に付けておけば、水分多目で焼き始められるので、中まで火を入れながらも水分を残せたり。
あとは脂がどんどん落ちるのがいいですね。落ちた脂も炒飯に使ってみたり、上手にやると楽しめます。
醬油味・味噌味・塩、焼き加減を強め弱め、時には燻製してベーコンにしたり、などなど色々試せるのも自家製のだいご味で、焼いてはあ~だこ~だ言ってみんなで楽しんでいます。
部位は人気1位2位?の、バラと肩ロースを主に焼いていますが、どちらも驚きの美味しさです。
バラは脂多目でぷるぷる感を楽しめます。吊るし焼きでは脂がどんどん落ちるので、残った脂は割とあっさりと、でも甘味があって決して嫌な感じではないんです。脂身苦手!な方でもそこそこ美味しく食べれるんじゃないかなあ。
肩ロースは肉を食べたい欲求を満たしてくれる肉感で、柔らかいけど歯ごたえがしっかりしているのが売りでしょうか。脂身はバラよりは少なく、でもしっかりついているので甘い脂身も楽しめますよ。
脂身の少ない部位も試してみたいのですが、脂身が美味しすぎてついバラと肩ロースを選んでしまいます。
ラーメンに乗せたり、野菜と一緒にして一気にヘルシー感を出してみたり、お酒のつまみにしたり、焼豚丼にしたり、お弁当に入れてみたり。
そもそも、肉を漬けること自体が何とも良いんです。明日以降の楽しみが激増します。焼く日程を決めた日から、いつ・いくつ・どの部位を・どのお店で買うか、考えることが色々。
焼く目的も色々で、自分自身がただただ楽しむもよし、どなたかにお渡ししてみようかと考えるもよし。漬けた肉は人との交流にも大いに役立ちます。
それに加えて、吊るして焼いた!?というのがまた焼豚は良いんです。
ということで、止まらなくなるのでこの辺りで。笑
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