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父になった日【2022.3.29】

こんにちは、きりうです。

桜が満開に近く、いよいよ春の陽気。桜が世界を彩っています。

昨日から妻が入院し、いつ産まれてもおかしくない状態が続いています。ちゃんと陣痛はきているようですが、赤ちゃんが大きいのか麻酔の効きもなかなか強くなく、痛そうなメッセージが送られてきます。

助産師さんからは今日の午前中にはと言われていたので、職場にご理解いただいて、今日1日は急遽おやすみをいただきました。いよいよ産まれるのかと思うと緊張します。

病院の最寄り駅で待機し、いつ呼び出しがあっても大丈夫なように準備をしていました。空いた時間に勉強しようと思いテキストを持っていきましたが、全然集中できません。

そんなこんなでそわそわしていると、いよいよ向かってくださいとの連絡がありました。ゆっくりでいいと言われましたが、なんだかとても焦ってしまい、走って病院に向かいます。

到着すると、まず消毒と検温です。そうです、ここが第一関門。走ってきたのです。体温計を観るのが怖かったですが、37.1℃でセーフでした。危ない。

案内された部屋に入ると、はりつめた空気と思ったのですが、あまりそんな雰囲気ではなく、わりと穏やかな雰囲気の場所でした。自分のイメージではなんだか無機質な白い部屋に光で照らされて、顔も見えないくらいのマスクをした白衣の人たちに囲まれてるような感じでしたが、なんかラフな格好のお姉さんが、いいかんじだよ~って声をかけていて、なんだか拍子抜けしました。

とはいえ、妻は険しい顔で、あと何回ですか、と助産師さんに尋ねています。かなりきつそうでした。男にはわからない壮絶な瞬間です。

あとちょっとだよ!上手だね、最後頑張って!という言葉とともに、力を振り絞る妻。その後、あっという間に赤ちゃんが出てきました。すぐ声を出してくれました。

わりとしっかりしているなと思いましたが、かなり大きかったようです。こんな大きな子を命懸けで産んでくれた妻に感謝です。

そして何より私たちのもとに来てくれた赤ちゃんに感謝です。周りの方々に望まれてみんなを幸せにしてくれました。男の子でしたので妻の厄祓いにもなり、妊娠中のつわりもなく、なにより健康で元気に生まれてきてくれた、とても親孝行な子です。

貴重な分娩立会いができて本当によかったです。一時は立会いがダメでしたが、社会的にも少し緩和されて、立会いだけはすることができました。これもまた感謝です。

ふにふにしててかわいくて尊いです。ずっと見ていたかったのですが、帰ってくださいと言われ、後ろ髪を引かれながらも病院を後にしました。

両親や親戚、職場にも報告をし、今日は家に帰ります。なんだか落ち着かなくておうちの片付けをしました。

退院は4月2日です。それまでは一人暮らしです。今日は抱くこともできなかったので、会って触れるのが楽しみです。

妻は疲れ切っていました。本当にお疲れさま。そして本当にありがとう。今日はゆっくり休んでね。これから大変なことも一緒に乗り越えていこうね。そして家族のたくさんの思い出を一緒に作っていこうね。

とても幸せな一日でした。

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