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パパ頭さんの育児講座に行ってきた話

パパ頭さんの育児講座に参加してきたので、備忘録として学んだことをまとめます。90分というあっという間の時間でしたが、とても実りある充実した講座でした。

パパ頭さんと講座について

パパ頭さんは現役の高校教師で、日々の子育てを笑いあり涙ありのマンガで発信している方です。実は今回の講座を受けるまでお名前を存じ上げず、今回の講座受講にあたって事前にKindleで書籍化された漫画を読みました。1ページごとに3〜4回も共感してしまう内容で、その説得力に改めて感動しました。(書籍の感想はまた今度。)

今回の講座は、パパ同士で育児について語り合う形式。自治体主催で参加費は無料というのもありがたかったです。全2回のうち、残念ながら初回は参加できず、私は2回目に参加しました。

引用元:稲城市立iプラザウェブサイト

参加した背景

参加を決めたのは、妻がまもなく第二子を出産することになり、自分も育休を取る予定だったから。第一子のときは転職したばかりで育休を取らず、妻にかなりの負担をかけた反省があるので、今回は3ヶ月の育休でしっかりフォローしようと決意。もちろん、ただ育休を取るだけでなく、どうすれば妻の負担が減るか、この期間を有効に活用できるかを学ぼうと思いました。また、上の子もいるので前回の出産とは違う環境。いろんな方からアドバイスをもらえる機会にすごく惹かれました。パパ目線の育児について、リアルに語り合える場はなかなか見つからないので、参加した価値は大きかったです。

ちなみに、参加することを事前に妻に話したら、「ちゃんと考えてくれてるね」と言ってくれて、これだけでも参加してよかったなと思いました。

セミナー当日の流れ

会場には10人余りの参加者がおり、ZOOMでのオンライン参加もできました。講座は「出産前」「出産直後」「育休明け」を目安に3つのタイムラインで構成され、今回は出産直後とその後のフェーズがメインでした。

まずはパパ同士で自己紹介。その後、グループディスカッションとパパ頭さんのプレゼンが交互に展開されました。ディスカッションのテーマは「育児で大切にしていること」「実践している工夫」「理想の父親像とは」など、どれも盛り上がる内容で、パパ頭さんのプレゼンは現役教師ならではの論理的でわかりやすいお話でした。日頃の子育てで感じているモヤモヤをうまく言葉にして整理してくれて、すごく参考になりました。

講座を通じての学び

パパ頭さんのプレゼン、そしてディスカッションを通じて色々と気づきがあったのでまとめです。

分担と共有

パパ頭さんが強調していたのは、育児において「余裕」が大切ということ。子どもが無条件に可愛いわけじゃなく、親に余裕があってこそ「可愛い」と感じられるんですね。実際、1年前に息子のイヤイヤ期と毎週土曜日のワンオペ育児(うちは妻が土曜日仕事)でノイローゼ寸前まで追い込まれた経験があって、その大切さを痛感しました(その乗り越え方はまた今度)。

余裕を生むには「分担」が鍵。パートナーと協力するのはもちろん、外部にアウトソースしたり、ITの力を借りたりする工夫も大切です。でも、分担が進みすぎると、お互いの苦労や努力を見落としてしまいがち。時には、非効率でも一緒に苦労を分かち合う「共有」が必要なんだなと改めて感じました。家族みんなが笑顔でいられる環境を守るために、手段と目的をしっかり区別することが大事ですね。自分も分担は意識していますが、共有の意識が足りなかったかもなと気付かされました。

観察と解釈

共働き家庭でのコミュニケーションについても、すごく参考になる話がありました。共働きだと、どうしても時間のすれ違いや家事の分担でお互いに任せきりになりがち。その中で、効果的な「声がけ」をするためには、まず相手の状況をしっかり「観察」し、その上で「解釈」することが重要だと教わりました。

以下は、講座で紹介された表を、私の記憶とメモをもとにまとめたものです。

講座の投影スライドを参考に筆者作成

例えば、夫が帰宅後に散らかった部屋を見たときの声がけの例を考えると……

  • 「とりあえずメシは?」
    → 部屋の状態を観察せず、相手の気持ちを考えていない(解釈もできていない)例。

  • 「何で部屋片付けていないの?」
    →(観察だけで)相手が片付けられなかった理由に目を向けず、ただ非難するだけの例。

  • 「今日もお疲れ様。いつもありがとう」
    → 感謝はしているものの具体性に欠け(観察せず)、気持ちが伝わりにくい例。

  • 「今日は子どもがぐずって大変だったのかな?そんな中、料理を作ってくれてありがとう」
    → 相手の状況をしっかり観察し、困難な理由を想像(解釈)しながら、具体的に感謝を伝えている理想の例。

世の中の男性で、「何か手伝おうか?」と声をかけたら、「そんなの考えてよ!」と返されるケースをよく聞きますが、これはまさに相手の状況を十分に観察・解釈していないために起こることなんですね。普段、意識せずにしている声がけの仕方を見直すきっかけにもなりました。

夫婦喧嘩について

ディスカッションでは、「夫婦喧嘩」についても盛り上がりました。参加者の皆さん、どの家庭も多かれ少なかれ夫婦喧嘩を経験しているようでした。パパ頭さんは、喧嘩の収め方として「相手のコンディションを見る」ことを重視。相手が感情的になっている場合は、無理に話しかけず少し時間を置くのが良いとアドバイスしていました。グループ内でも、「一晩空けてから話し合うのが理想」といった意見が多く聞かれました。

一方で、先輩パパの中には、本音をぶつけ合うプロセスも大切だという意見も。子どもがいるなら、なぜ喧嘩したのかを説明して、しっかり仲直りする姿を見せるのも大事だという話に納得しました。

ちなみにこのテーマ、私が当日「話したい!」と思って議題に挙げたのですが、他にも複数人挙げた方がいたようで、みなさん関心の強い内容だったんだなと感じました。

よき父親とは

最後のテーマは「理想の父親像」でした。従来の「父親はこうあるべき」という考え方に疑問を持ちつつも(父親・母親という性別ごとの役割の垣根は徐々に低くなってきていますからね)、自分や自分の家庭にとっての理想を語り合う場になりました。同じグループのパパは「世界で一番妻を愛する存在でありたい」と話し、パパ頭さんは「自分がいることで妻の選択肢を広げたい」と語っていました。どちらも、まずは妻にとってよき夫であることが大前提だという点で共通していました。

自分自身は、「人間として、そして大人として子どもの良い見本となる父親」でありたいと思っています。仕事や子育てももちろん大事ですが、自分のやりたいことを忘れずに輝く父親でありたい。結局、理想の父親像は一つではなく、家族ごとに違っていいんだなと感じました。むしろそれを自分なりに考え抜くこと、家族とも話し合うことが大切なのかも。従来の「強くて厳しい父親像」も一つの価値観ですが、それを無理に押し付けるものではないですよね。

まとめ

分担と共有、観察と解釈、そして理想の父親像。今回の講座を通じて、自分を見つめ直し、これから妻と協力して子どもたちを育て、明るく楽しい家庭を築くための大切なヒントをたくさん学びました。同じ環境にいるパパ同士でじっくり語り合う機会はなかなかないので、本当に有意義でした。

うちの家ももうすぐ第二子誕生。日々反省することも多いですが、前向きに、時には頼ることを恐れず、子育てを楽しんでいこうと思います。
育児中の皆さん、いつもお疲れ様です。これからも一緒に頑張りましょう!

※本文中の画像はすべてMidjourneyで作成しています。

追記:パパ頭さんのブログにもイベントの様子がアップされていました

興味を持たれた方は、講師の方からの視点もご覧いただけると当日のイメージがより湧くかと思います。


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