どたばた初秋の東北山行 ①
書き溜めていたものなので、今から5か月くらい前の話です。
2021/9/11(土)‐12(日)
月山(山形県)←出発時点では決まっていなかった。
姥沢~月山~月山八合目~月山~姥ヶ岳~姥沢(1日に月山に2回登る18㎞コース)
1日目 -天気に一喜一憂‐
終電で集合して旅は始まった。
ちなみに、集合時間は仕事終わりのLINEで決まり、行き先は東北と決まってはいるものの、天気のいい山に行こうというアバウトな計画しかない。
さっそく車の中で行程会議。メンバーの1人が天気予報に課金しており、「東北南部より中部、北部、太平洋側より日本海側が天気がいい」という情報を手に入れたので、「遠いけど月山行っちゃう?」「この時間に出発してれば行けるねぇ」と話が進み、目的地は山形の月山になった。
今年は山の紅葉が早いと聞いていたので、私は草紅葉が見れるかもしれないと秘かに期待していた。
姥沢の駐車場に到着し、7:30頃スタート。この時は雲が多かったが、晴れていた。
前半は緩い登り。40分ほど歩くと視界が開け、草原が広がっていた。緑の中に黄金色やオレンジに色づいた草も交じっており、秋らしい雰囲気が漂っている。見たかった草紅葉が見れてテンションが上がった。
また、ブルーベリーやリンドウ、チングルマなど他にも名前の分からないたくさんの植物があり、月山は今まで登った山の中でも一二を争う植物の宝庫だと感じた。
そしてこの日、人生初となるオコジョとの遭遇があった。
前にいたおばさんに「しーっ」と言われたので何かと思ったら、木道の下にオコジョがいた。オコジョはひょこっと顔を出してはさっと隠れ、また別の場所から顔を出すのを繰り返していた。
隠れるわりには意外と逃げなかったので、しっかり顔を見ることができた。小顔でかわいかった。(すばしっこくて写真は撮れず)
稜線に出てから山頂付近までは急登が30分ほど続いた。
この辺りから雲行きが怪しくなり、ガスが広がってきた。晴れ登山の予定だったのに。山頂に着く頃には真っ白に。。
午前より午後のほうが天気が良くなるという予報ではあったので、気を取り直し、一旦稜線を歩いて反対側の弥陀ヶ原(池塘がある湿原)に行くことに。
途中、軽食をやっている小屋があったので休憩した。温かいワッフルにソフトクリーム、キルシュの効いたチェリーソースが添えてあるおしゃれデザートでエネルギーをチャージした。
そのあとはひたすら歩いた。アップダウンは少ないが、岩がゴロゴロしていて足元が悪く、前の2人についていくのに必死だった。
弥陀ヶ原が近づいてくると、庄内平野と日本海が見えた。今回のメンバーは私も含め、みんな日本海に馴染みがないので珍しがっていた。
弥陀ヶ原をぐるっと回って、行きと反対側の登山口(月山八合目)でしばし休憩。
そして、晴れることを期待して昼頃から再び月山に登った。
今度こそ晴れてくれ、、と願いながらも、登っている途中に雨が降り出し絶望を味わう。天気予報当たりそうもないなぁ。帰りは修行だなぁと思いながら、歩くのが早い2人に行き同様、必死についていった。途中で雨は止んだが、雲に覆われたまま。
しかし、山頂まであと10分ほどというタイミングで天から光が…!?期待させるだけのパターンか?それとも本当に晴れるのか??期待しすぎないようにしながらも、急ぎ足で山頂を目指す。
山頂がもう見えるという距離になった時、ついに晴れてきた。
2人は山頂に向かっていきなりダッシュ。私はそこまで元気が残っていなかったので、走ったり歩いたりを繰り返し、晴れの山頂に間に合った。
山頂からは、連なった山々と遠くに見える町、ほぼ平で紅葉した草原、今まで歩いてきた稜線、と多彩な景色が広がっていた。
どれも行きには見えなかった景色で、今までの修行登山が報われた。課金天気予報を信じて(だいぶ諦めていたけれど)2回目登ってよかったと思った。
山頂を楽しんだあとは姥ヶ岳まで稜線を歩いた。山頂にいた時ほど晴れなかったが、時折太陽が顔を出し、斜面が照らされてきれいだった。
最後は優雅にリフトで下ってゴール。
とりあえず1日目は山頂で晴れたので、天気のいい山に登るという計画通り(?)。みんな上機嫌で温泉に向かった。
麓の温泉(水沢温泉館)に入ったのだが、入浴料が300円と激安でびっくりした。東北では温泉は300円が普通らしい。
そして、どたばた旅なので、お風呂を上がってから(17時)今日の宿を予約したのであった。。
2日目に続く。。