異性と出会う方法は、時の流れに揺れ揺らぎ。
「出会い系アプリ」から「マッチングアプリ」と呼び方が変わってきた世の中、たくさんの人がマッチングアプリを利用している。
気がついたらマッチングアプリをすることに、何の違和感も抱かない世論になっていたのだ。
世も勝手だよなと思う。
単純に「出会い系を使うなんて危ないし、そんなものやってるのって変な人ばかりだよ!!」という意見を持っていた人の数が、大幅に減ってきたからだ。
しかし、今でも「出会い系なんて!!」と強く反発してる人も少なからずいるだろう。逆に考えて芯の強い人で尊敬する。最初から一貫して言っているのであれば、素晴らしい人だ。
でも世の中の大半は、「マッチングアプリと呼ばれ始めて、周りが認めているから自分も認めよう」という人が多いのだろう。
流されてしまう日本人。自分も知らぬ間に流されていたのかもしれない。
マッチングアプリが主流になり、もう、合コンというイベントは無くなるのだろうか。
自慢でもなんでもないが、僕は合コンを知らない。同じ人数に合わせて異性グループと遊んだことは無いし、王様ゲームもやったことがない。
一度友人に連れられて「相席屋」に行ったくらいだ。合コンを経験してるようで楽しかったのだが、秒で女の子に振られた時は悲しみが溢れ出た。
「合コンなんて……クソ喰らえだ‼︎」と思いプンスカするのだが、「どの子が狙い?」なんていう作戦会議を男どもとトイレでしたかったなと叶わない願いもある。
マッチングアプリは利用したことが何度かある。
あれはもうデートの約束なので、合コンとかとは違ったドキドキ感なのだ。マッチングアプリでは、出会うことへの効率を上げすぎた結果、無駄に育つこととなる友情演出をカットされてしまったのだ。
女の子にバレないように合図を送る王様ゲームは、一体どこで開催されているのだろうか。
会ってもいない異性に良く見られるように、趣味欄に書くためだけに始めた習い事たちは、虚しい顔をしているのだろうか。
身長の2センチ盛って入力する世界や、年収の枠をワンランク上げて記入する世界。どこで撮ったんだよとツッコミたくなる横顔決め決めの写真をアップする世界。
時代は、出会いは、変わりゆく。