矢間田 大(やまた)

95年生まれ。自分の経験や感性でクスッと笑えるような文章を書けるように、勉強中です。スキのお礼はお笑いネタ。

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ちょっと痛い、居たい【短編小説】

「本当のところはどうなんでしょうか?」  支配人は、僕の質問に対して笑顔を返すと、何事も無かったかのようにお風呂の場所やアメニティの説明をし始めた。  僕は一通り話を聞き終えたあと、今一度支配人に対して質問を飛ばした。 「支配人が関係してるのではないのでしょうか?」  支配人は一瞬眉にグッと力が入った気がしたが、また笑顔をつくり、ごゆっくりどうぞと答えただけだった。  このホテルは【亡くなってしまった大切な人に再び会えるホテル】として、オカルト界隈で有名になっていた。

    • ビールの売り子をやってみた話

      大学生の頃、ビールの売り子アルバイトをしていた。 「ビールの売り子ならプロ野球の試合見放題じゃね!?」と思ったことがきっかけである。 けれども、そんな甘ちゃん甘ちゃんな考えは、通用しなかったのだ。 売り子のアルバイトは、一言で表すと「大変」である。 しかし、歩合制なので「稼げる」というのも間違いではない。 いざ、ビール売り子のアルバイトを始めてみると、大変な肉体労働だったのだ。 何十キロと重い樽を背負い、階段の登り降りを繰り返す。 樽の中身が無くなったら、自分の陣

      • 社会のはぐるま【詩】

        今日はとっておきの話を持ってきました。 人様に向けた外面用のお面を被り 気味の悪い笑顔を届けていた また連絡するので検討をお願いします。 帰りの車内で気を抜いて真顔 君が悪いと責められる日々 降り注ぐ雨の毎日で 何もわからない、何が分からない うまく雨を避けなければ、 何も終わらない、何が君のためだ 愛されてないなら、何を頑張るの 愛してくれないなら、辞めてしまおうか それでもひとつ、良いことがあると 全てが報われる気がするんだ 当たりを引いたその瞬間に、 右手を大

        • 世界観に引き込まれたあの日から、僕は1人じゃなかった

          大学生の頃、クリープハイプに僕は出会った。 大学内にあるコンビニで音楽をシャッフルで聴いているなか「憂、燦々」が流れた。 ハイトーンボイスが僕の耳に突き刺さる。 初めて聴いた時に、衝撃を受けた。 正直、最初は「なんだ、この聞き慣れない歌声は、苦手だな」と思ったくらいだ。 しかし、そこから聞くたびにクセになり、気がついたらハマっていた。 クリープハイプの曲はクセだが、ピリッとしたスパイスのように僕の感性にアクセントを加えてくれたのだ。 僕の人生には、クリープハイプの

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        ちょっと痛い、居たい【短編小説】

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        • 友のこと
          3本
        • 感じたこと、思ったこと
          31本
        • 短編エッセイ
          15本
        • 自分のこと
          5本
        • メスに物申すハムスター
          2本

        記事

          莫大に時間を費やしてきたもの

          パワプロくんのゲームには、ものすごい時間を使ってきた。 毎年発売するのだから「またこのシリーズもやらなければ!!」とずっと追ってしまう。何が成果として残るわけでもなかった。 おかげで、プロ野球選手は人よりも詳しくなっただろう。 しかし、パワプロくんの最も魅力的なポイントは、育成ゲームというところだ。 育成ゲームとして確立しすぎているため、他の育成ゲームには中々ハマることができなくなってしまう。 また、シリーズによっては時間を忘れて永遠とできてしまう。 「栄冠ナイン

          莫大に時間を費やしてきたもの

          音楽というメモリーディスク

          音楽は「聴いていた時代」を甦らせてくれる。 あの時の思い出が頭の中に、鮮明に浮かんでくる。 僕はハマった曲をひたすらに聴く方である。 ふと、久しぶりに聴いた曲で、過去を思い出す。 まるで、写真で見たかのように、動画におさめていたかのように。 音楽の可能性は無限大だ。

          音楽というメモリーディスク

          不採用という言葉のおもみ

          小さい頃から本気の受験はしてこなかった。 本気の受験。すなわち、受かるか落ちるかの瀬戸際である数センチの勝負のことだ。 高校はスポーツ推薦で、大学は指定校推薦で逃げに逃げてきた僕である。 本気の勝負をしたことは、教員採用試験くらいであろうか。一次の学力試験に通過して、二次の面接で落ちた。 「お前は教員になる資格の無い、人間性終わってるやつです」って言われた気がしてとても悲しんだ。 「学力が達してないですね〜」と言われる方がまだマシである。 そして1回目の転職時も、

          不採用という言葉のおもみ

          父からの愛情のかたち

          小さい頃から親父に頭を撫でられていた。 いつしか物心ついた頃には、頭を撫でられると「嫌だ」と反抗していた。 野球小僧であった僕の坊主頭は撫でやすかっただろうか。 坊主頭は撫でたくなる。 その気持ちは大いに分かる。 けれども、今この歳になって、愛おしさで撫でたいときが多いことが分かる。 親に愛されていたのだろうと、しみじみと感じるのだ。 撫でられていたのは、坊主頭というだけではない。

          父からの愛情のかたち

          異性と出会う方法は、時の流れに揺れ揺らぎ。

          「出会い系アプリ」から「マッチングアプリ」と呼び方が変わってきた世の中、たくさんの人がマッチングアプリを利用している。 気がついたらマッチングアプリをすることに、何の違和感も抱かない世論になっていたのだ。 世も勝手だよなと思う。 単純に「出会い系を使うなんて危ないし、そんなものやってるのって変な人ばかりだよ!!」という意見を持っていた人の数が、大幅に減ってきたからだ。 しかし、今でも「出会い系なんて!!」と強く反発してる人も少なからずいるだろう。逆に考えて芯の強い人で

          異性と出会う方法は、時の流れに揺れ揺らぎ。

          バレないように隠していたが、きっと母はすべて気づいていただろう

          「バレたら怒られる……‼︎」と分かっていることを必死になって隠した経験はないだろうか? 僕は悪知恵を働かせて、母にバレないように隠していたことがあるが、きっと全部バレていたような気がする。 小学校のころに、毎日国語の教科書を音読する宿題がでていた。親のサインを貰う欄を全て自分で書いて提出していた。 おかげで、大人顔負けの苗字のサインが書けるようになったのだ。まあでも、音読をサボっていたことは確実にバレている。 こたつの中に隠れて、決められた時間を過ぎてゲームをしていた

          バレないように隠していたが、きっと母はすべて気づいていただろう

          誰の結婚式でも、わくわくします。

          結婚式に行くことが増えた。先月も友の結婚式のために横浜へと向かったのだ。 基本的には招待を受けたら行くことにしている。 それは、お祝いがしたいという思いもありつつ、僕が結婚式が好きだからだ。 正直誰の結婚式でも、わくわくしてしまう。 それは、提供してるサービスが素晴らしいからなのか。 非日常を作り出してくれるからなのか。 幸せな瞬間を目の当たりにできるからなのか。 毎回親への手紙で、感動して泣いてしまう自分がいるのだ。 これを友だちに言ったら「もう歳なんじゃないの?

          誰の結婚式でも、わくわくします。

          150日目の投稿

          今日で150日目の投稿である。 年明けごろからなんとなく連続投稿にこだわっていたけれど、あっという間なのか、長い道のりだったのか分からない。 最近はつぶやきで済ませるようにしてしまっているので、「本当に連続投稿として数えてよいのか?」という気持ちもある。 1年間連続で投稿している人や3年ほど連続であげている人もいる。 一体どこまで積み重ねていけるのだろうか。 ただなんとなく期待していて欲しい。 どこかのタイミングで僕がいなくならないように、見守ってくれると嬉しい。

          みな、いろんなことをしているな

          この歳になると、古くからの友人に会う機会が減ってくる。 しかし、SNSでは繋がっていて、近況はそれを見て知ることができる。 もちろん、投稿をする人に限るけれど。 結婚して子どもが産まれた人。 職を転々としている人。 とにかくイベントに参加してる人。 オシャレなお店を回っている人。 ご飯だけあげる人 友だちとウェイウェイしてる人。 昔は同じ立場で、同じことをしていた人たち。 みんな様々な人生を歩んでいるんだなと強く思う。 どこかで道を決めて、進んでいるんだなと思うと

          みな、いろんなことをしているな

          すき家での出来事

          仕事を終えて、帰り道の途中にある「すき家」でご飯を食べることにした。 帰ってからご飯の支度をする余裕がまるで無いので、サラッと食事を済ませて、早く寝たい夜だったのだ。 平日の夜、時間は深夜まではいかないが、夜が少し進んだ時間帯。すき家は少し混雑していた。 田舎のすき家にここまで人が集まるのは珍しいなと考えていたのだが、どうやらここのすき家の経営者も同じように考えているようだった。 見渡すと、従業員が2人しか居ないのだ。 厨房で牛丼を作る係が1人。ホールに1人。 い

          すき家での出来事

          本の読み方について「ハッ…」とさせられたことがある

          昔、自分は言われたことがある。 「自分が共感できる本ばかり読んでさ、自分の価値観と合う人だけ注目してさ、自分が正しいって酔いたいためだけに本を読んでるじゃん」 なかなか、キツイ一言だった。 自分が気になる本を買って読んでみることがあるだろう。 自分が興味を持って読んでみる本があるだろう。 題名を見て「確かに」と納得して読んでみる本があるだろう。 内容を読んでみて、ある一文で「この人の言ってること分かるわぁ」と共感することがあるだろう。 読み終えたあとに「この本面

          本の読み方について「ハッ…」とさせられたことがある

          およげ、たいやきくんは海に落ちたときあんこどうなるんだっけ

          毎日毎日、鉄板の上で焼かれていた「たいやきくん」は、嫌になってしまっていた。 同じことの繰り返しは、飽きてしまったり、嫌になったりしてしまうのだろうか。 それは「刺激が無くなる」ということ、だと僕は思う。 人々は刺激を求める。ドーパミンがどうやらこうやら、脳科学的にもその通りなのだろう。 毎日同じことの繰り返しが嫌なわけではなく、毎日同じことを繰り返した結果、脳が刺激を感じなくなってしまうのだ。 これは恋愛の面で見ても同じだ。長く付き合ったカップルがマンネリ化をして

          およげ、たいやきくんは海に落ちたときあんこどうなるんだっけ