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優しい女性と虚しい男性

聖なる夜と言われる、1年に1度の特別な日。
サプライズディナーをプレゼントしようと試みた。
巷で有名なブランドのネックレスを、食事の後にプレゼントする。
何が似合うのかと頭を抱え、やっとの思いで選んだ。
ネックレスを見た彼女は微笑んで「嬉しい」と言ってくれた。
そんな笑顔で見つめないでくれよと、照れながらも嬉しくなった。
喜んでくれるのであれば、男性もサプライズのしがいがあるものだ。
しかし、帰り道に彼女はスタバの新作を見つけ、
ジャンプして目を輝かせていた。
何度も飛び跳ね、僕の腕を掴み列へと引っ張る。
彼女は、本当に嬉しいときに飛び跳ねるのが癖みたい。
また1つ彼女を知ることができた。
そして新作の700円に、僕のサプライズは負けたのだ。

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