縫工筋について
筋肉ついてまとめるNote第2段です。
今回は縫工筋についてまとめていきます。
縫工筋
起始:上前腸骨棘
停止:脛骨粗面よりも内側の部分(薄筋や半腱様筋とともに鷲足を形成して停止する)
支配神経:大腿神経(L2, L3)
栄養動脈:大腿深動脈
作用:股関節 屈曲、外転、外旋 / 膝関節 屈曲、内旋
大腿神経について
大腰筋についてはこちら
大腿神経支配ということは、大腰筋による絞扼などで縫工筋の筋力低下や大腿前面や内側、下腿や足部の内側の皮膚の感覚低下まで起きそう。大腰筋って結構責任重大。
大腿深動脈について
説明の通り、大腿動脈から分岐する際に横に伸びていることがわかります。
そして大腿動脈の後方を通って、ハムストリングスに栄養していることがわかります。
またハムストリングスに栄養する前に大内転筋を貫通していることもわかります。
ということは、大内転筋により大腿深動脈が絞扼されるとハムストリングスへの栄養が十分にならず、痺れや疼痛、筋力低下の原因となる可能性がある。
触診
触診に関する知識を。
鷲足を形成する筋は3つあり、縫工筋、薄筋、半腱様筋ですが、これらの1番腹側を通るのが縫工筋。
また、縫工筋のみが停止部付近まで筋腹が存在していることも触診に役に立つ。
まとめ
まとめというか気になったことを。
このセミナーの内容を見ていると、筋力評価と表在感覚から腰痛の責任高位を同定しているようです。
これを考えると例えばですが、大腿神経の走行を見てみると
縫工筋から大腿四頭筋に向かって大腿神経が走行しています。ということは縫工筋の滑走性が悪くなったりなどで大腿神経に影響が出てくると大腿四頭筋の筋力低下とかも起きる可能性ありそうです。
逆説的に大腿四頭筋の筋力低下が起きているときは、縫工筋にも何か原因があったり、そのもっと前の大腰筋とかにも原因があったりするかも…みたいな考え方もできそうです。
とにかく骨、筋、神経、動脈の配置を覚えて、どう影響が出そうかというのを常に考えておくことが役に立ちそう。他にも整形外科的テストも覚えていきたい。