中殿筋、小殿筋について
小殿筋は中殿筋に覆われているので、今回は2つまとめて書いていく。
中殿筋
起始：腸骨外側面の前殿筋線と後殿筋線の間
停止：大転子の外側面
支配神経：上殿神経（L4~S1）
栄養動脈：上殿動脈
作用：股関節 外転 前部繊維：屈曲、内旋 後部繊維：伸展、外旋
起始停止について
支配神経について
上殿動脈および静脈の脇を、大坐骨孔を通って骨盤に出て、中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋を支配します。
大坐骨孔を通り、中殿筋の裏側にありますね。
中殿筋を除いた上殿神経はこんな感じです。
ちなみに小殿筋と中殿筋の間を走行しているようです。
栄養動脈について
上殿動脈は、内腸骨動脈が大坐骨孔を通り、前枝と後枝に分かれた後枝です。他にも後枝には腸腰動脈や外側仙骨動脈があります。
大腿筋膜張筋の投稿では上殿動脈と梨状筋の位置関係も載せていますので、よかったら見てください。
中殿筋とその周囲の組織について
中殿筋は大腿筋膜張筋と大殿筋に覆われています。
触診などで直接触れるのは主に後部繊維であることがわかります。
青が大殿筋、緑が大腿筋膜張筋です。
小殿筋
起始：腸骨外面の前殿筋線の前方
停止：大転子の前面
支配神経：上殿神経（L4~S1）
栄養動脈：上殿動脈
作用：股関節 外転、屈曲、内旋
起始停止について
中殿筋に完全に覆われるように存在しています。
触診などを行う際には直接触れることは困難なので、股関節を外転位にして中殿筋を緩めながら深部を触っていくようです。
神経支配について
中殿筋の箇所で説明したので割愛。
栄養動脈について
上殿動脈は中殿筋にも栄養していますが、前後に分岐していることがわかります。分岐した前が小殿筋、後が中殿筋に栄養しているのかな…（ご存知の方いらっしゃったらコメントお待ちしています）
