和尚のつぶやき #163(自分で考える)

〇自粛という言葉が
　耳から離れない
　心に中にも住んでいる
　何でも自粛で片付けている
　ようにも思える
　じっとしているだけで
　解決できることは
　少ないように思う
　
　新たな行動を自分の頭で
　考えていく必要があるのではないか
　その答えは学校でも教えてくれないし
　年長者に聴いても同じだ
　自分で考えることの重要性が
　浮き彫りになってきた
　学校に行ってしっかり勉強をする
　会社に行ってしっかり働く
　当たり前に思っていたことが
　崩れ去ってしまった
　急に自己管理しなさいと
　言われて戸惑うばかりだ

　お客さんが当たり前に来てくれた
　店の形も崩れてしまった
　すべての当たり前がどんどん
　崩れていく
　たくさん人が集まることの価値が
　全否定され、熱気と歓声は悪者だ

　いろいろな形や価値観が
　いかに相対的でもろいものかを
　思い知らされた一年であった
　それでも、まだ、元へ戻りたい思いを
　捨てきれない自分がいるのも確かだ
　変わることがこれほどに難しい
　ものだとは想像以上だ
　言葉で言うは易いが
　行うは難しだ