和尚のつぶやき #321(空っぽの効用)

私たちはため込むことが好きです
一杯にすることが好きです
その反動で断捨離が言われます
基本はため込もうとする
習性があります
お腹いっぱい食べたい
貯蓄を増やしたい
蔵書を揃えたい
素敵な洋服で
クローゼットをうめたい
友達をたくさん作りたい
出来ることを増やしたい
知識をたくさん増やしたい
どれもため込もうとする行為です
習性であると同時に
増やすことが奨励されます

習性と奨励に逆らうことは
なかなか難しいことです
単に増やすことをやめればいい
ということでもありません
貯蓄を増やすことは
悪いことではありませんが
お金をためながらも
お金の使い方に頭を使い
効果的に使うことが大切になります
ためるだけで使えないようでは
お金が生きてきません
栄養をしっかり
取ることは大切ですが
食べ過ぎ飲み過ぎは
百害あって一利なしで
何をどう食べるかも重要です
知識もググれば簡単に手に入ります
それだけに知識をどう取捨選択
するかは自分に任されます
それがとても難しいことです
SNSで簡単につながれますが
数を増やすだけでは
友達はできません

これだけ一杯いっぱいの
状態になると
捨てることが大切になります
背負える荷物も
お腹に収まる食べ物も
持てる知識も
限界があります
クローゼットも同じく
捨てないと新しい服は入りません
古い水を捨てないと
新しい水を入れても濁ります
思い切って空っぽにすることは
思いのほか効果があります
私たちは生まれてこの方
捨てがたいものをたくさん
手に入れ持ち続けています
捨てることは難しいと思いますが
捨てないと手に
入らないものもあります
空っぽにすることで
体も心もリフレッシュできそうです