和尚のつぶやき #197(一人を大切にする)
〇その他大勢というが
人をその他大勢として扱うと
自分もその他大勢で扱われる
人はその他大勢で
括られるものではなく
あくまでも一人ひとりの存在だ
お店のお客さんを
その他大勢扱いする店は
いざという時に
誰一人も残らない
一人ひとりの名前を覚え
一人ひとりを大切にするお店は
お客さんもお店を大切にする
当たり前のことだが
ついないがしろにしてしまう
独り単価が三千円×30人で
9万円と計算してしまう
実際は、三千円+三千円+・・
で9万円になる
一人ひとりのお会計が
積み重なってのことだ
Aさん、Bさん、Cちゃん、Dくん
の店への思いが
積み重なったものだ
この思いを大切にするかどうかだ
そんなことは考えてられない
というなら仕方がない
それまでのことだ
お客さんが来てくれないと
泣き言を言わないことだ
これはあくまでも一例で
すべての人間関係にとって
大切なことだ
大企業ではたくさんの就活生の
名前なんか憶えていないだろうが
最後は社員もその他大勢として
扱われ人員削減の数合わせに
される時はその他大勢になる
これからの時代は大中小
大きさにかかわらず
その他大勢思考では
生き残りが難しくなる
組織や企業は、顧客や社員を
その他大勢ではなく
一人の人格者として
見ていくことができなければ
生き残れないと思う
大組織の人から見たら
たわごとかもわからないが
この危機の時代には
たわごとだと笑い飛ばせない
のではと思う