まず認める #67
まずは、認める。
自分を認める。
相手を認める。
認めるのに理由はいりません。
まずは、承認です。
自分で自分を認める
気持ちが何より大切ですが、
人間は、誰かに認めてもらう
ことで自己確認をします。
その心理は複雑で、
いたずらをして
親を振り向かせようとする
子どもの心理と同じです。
大人は、いたずらをする
子どもが悪いと考えますが、
そうさせている大人の接し方が
悪いとは考えません。
人が見てくれないほど、寂しいこと
はありません。
小さい子どもが、お母さんに
「ねえ、ねえ。」と言って
すり寄ってきても
「もう、今、忙しいのよ。」
を繰り返していたら、どうでしょう。
子どもの心は
寂しくて寂しくて
仕方ないと思います。
用事なんかないのです。
ただ、ねえ、ねえ、なんです。
夕飯の準備が少しくらい
遅れてもいいじゃないですか。
パートナーさんが文句を言ったら
にっこり笑って、
ごはんよりこの子の思いが大切
なのよ。何なら、あなたが聞いて
くれる?と言い切ってください。
道場では、相談者の声に耳を傾け、
家庭では、パートナーや
子どもの声に耳を傾け、
職場では、
部下や同僚の声に耳を傾け、
窓口では、お客様の声に耳を傾ける。
耳を傾けることを最優先とし、
次に話をします。
先に話すと、説教になり、
押し付けになり、指示になり、
つい、上から目線になります。
聞くことは、認めることの
第一歩だと思います。
(和尚の独り言)