和尚のつぶやき #201(決めるのは自分)
〇自分のことを決めるのは
自分のことでありながら、
なかなか難しいものだ
決める基準や根拠を
自分で持ち合わせている
ことの方がまれで
人の意見や世間の評価を
もとに決めることが多い
裏を返せば自分が発した
言葉や評価が人に影響を
与えることもある
そう思うと恐ろしくもある
人はお互い影響を与え合っている
とはいえ、良くも悪くも
相互作用している
ひとつは自分のことを
最後に決めるのは
自分であること
自分の人生の選択と決定は
自分に委ねられていること
ここからは決して逃げられない
ふたつめは自分の言葉は
どんな言葉も相手に影響を
与えてしまうということ
言葉の中身がどうこうではなく
受け取る側がどう受け取るかは
まったくわからないのだ
そういうつもりではなかったは
まったく通用しない
励ましの言葉がいい時もあれば
励ましがプレッシャーに
なることもあるのだ
励まし=応援の気持ちは
ただの自己満足と傲慢だ
投げたボールを受取るのは
あくまでも相手であって
受け取る側の本当の気持ちが
わかるわけはないのだ
逆に頑張れよと背中を押して
上げることが必要な時もある
そんなことを言い出したら
会話ができないと思うだろう
それだけ会話は難しいのだ
ほとんどは相手の気持ちを
わかった上で話しているという
誤解で成り立っている
話すことが恐ろしくなる
人に何かを言う時は
これくらいでちょうどいい
自分が親、上司、先輩、指導者
ならなおさらだ
言葉は人を救うことも
突き落とすこともできる
まさに両刃の剣である