和尚のつぶやき #408(時間のサンドイッチ)
サンドイッチは
二枚の薄切りパンで
卵やハムなどの具材を
挟んで作ります
具材をパンで挟み込むことで
安定した形になります
具材が主役ですが
どんなに美味しい具材でも
パンで挟まないと形になりません
具材を2枚のパンで挟む形こそが
美味しくいただくための
知恵なのです
これを時間の流れに例えると
今、現在が具材で
過去と未来が2枚のパンになります
主役は現在ですが
過去と未来なしには
現在を考えることができません
過去と未来に挟まれて
現在があります
現在の出来事を考える時
過去と未来も一緒に考えます
切り離して考えようとしても
バラバラではうまく扱えません
具材が変わるように
現在の中身、状況で
時間の感じ方や
過ごし方は変わります
大切なのは
今、現在をどう生きるかであり
その時々で違う人生になります
いつも同じではありません
違うからこそ、楽しくもあり
時に苦しくもあります
サンドイッチ弱点は
パンで具材を強く挟むと
具材が飛び出て
崩れてしまうことです
時間も同じで過去の後悔と
未来の心配で強く挟むと
大切な現在が
押しつぶされてしまいます
程よい感じで挟むのが
ベストだと思います