和尚のつぶやき #171(人間の五感)
〇人間は五感を働かせて生きている
個人によって その感度は違う
鼻が利く人もいれば
舌の利く人もいる
誰にも得意分野がある
逆に苦手分野もある
それも個性で全部が敏感だと
生きるのがしんどくなる
ただ、人間の五感は
限られた範囲でしか働かないのも
事実である
すべてが見えているわけではないし
聞こえているわけでもない
決して万能ではない
光は紫外線から赤外線まであり
その一部しか見えていないことは
学校で習った通りだ
目で見ることのできないものや
五感では感じることのできないものも
あるということを謙虚に
受け止めることが必要だ
言葉一つでもどう感じるかは
個人によって大きく違うし
重みも違うだろう
私たちはまるで
万能であるかのように生き
人を支配したり
抑圧したりすることを
平気でしてしまうが
きっとそれが本来の姿では
ないのだろうと思う
人それぞれの強みを生かし
弱いところは補い合い
ともに生きることが
人間の生きる道ではないだろうか
そのように日々過ごしていきたい