イタリア旅行2019 2日目-6月23日(日)
空港での夜が明けて少し外の様子が窺えましたが、砂漠の真ん中といった感じでした。休憩後出発間際に出発口に移動し再びの搭乗手続きはスムースに終了。ちなみに預けた荷物は航空会社の方で移動してくれます。
08:15ローマ行きの便に乗り込み出発。ハマド国際空港を出て眼下を見ると、砂漠の真ん中にオアシスのような高級住宅地が広がっていて超高層マンションが立ち並んでました。そしてF-1グランプリが行われるサーキットも見えました。
ローマまでは約5時間のフライトです。軽食が出たと思います。イタリアの上空に入ると広大な野山や農地が見えます。飛んだコースで言うと街はまばらでした。改めて農業国だなと思いました。しばらくして初めて見るような大きな街の茶色い建築群が見えてきたのですが、後から撮った写真をよく見たらコロッセオが写っていてローマの街だったことが判明。飛んでる時は気付きませんでした。
到着地点のレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(フィウミチーノ空港)近くまで来ると海が見えてました。ほぼ時間通り(13:20)無事に到着しました! まっすぐ入国検査に向かいます。検査はEUの国とそれ以外の列に分かれていました。入国時は人ではなく機械による顔認証審査でした。パスポートの写真ページを広げてレンズを見つめます。僕はすぐに通れたけど嫁さんは少し手こずってました。
眼下にはローマの中心街が見えてました。中央にテルミニ駅が見えます。
入国審査のゲート。パスポートをかざして入る。
手荷物も無事に受け取って空港内の片隅で少し荷物の整理。空港からローマのテルミニ駅までは予約してあったレオナルド・エクスプレスに乗ります(€14 所要時間は約32分)。駅までの移動時に外を通ると猛烈な暑さにすぐに気付きました。
広い荷物置き場が確保されてゆったりした車内でした。ローマのテルミニ駅に向けて出発です。空港周辺はいかにも郊外といった感じでした。車窓からの風景は特筆すべきものはなく、ローマの中心部に近づくにつれ建物が増えていきます。そうしてようやくローマのテルミニ駅に着きました! 26年ぶりでローマに戻ってきました!!
テルミニ駅周辺。
到着後まっすぐ宿に向かいます。テルミニ駅沿いにスーツケースを曳きながら歩きますが、結構路面が凸凹、また交通量の多いところも通ります。駅から20分ほど歩いて旅行会社が手配したホテル・パーカーに到着です。ホテルの外観は綺麗です。ホテルの少し手前にはあまり手入れされてないような遺跡があります。しかしこのホテルは地図で見て想像しているより遠く感じました。またホテルから駅に向かう時は緩やかな登りです。このホテルにはこの後2回チェックインして泊まるのですが、後半ともなるとテルミニ駅との移動はしんどくて、拠点となる場所はもう少しアクセスの良い場所を選ぶべきだったと後悔しました。フロントの人は4人くらいは会ったか、皆英語は通じてそこそこ愛想も良く親切でした。
Hotel Parker https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g187791-d297024-Reviews-Hotel_Parker-Rome_Lazio.html
右手のオレンジ色っぽい壁面がホテルパーカー。下はホテル近くの遺跡。
最初のローマの夜はなんといきなりコンサートを観ます。会場は古代遺跡のカラカラ浴場内に設置された特設会場。古代ローマ遺跡内での野外コンサートです。カラカラ浴場での野外コンサートは夏の風物詩。オペラを中心にポピュラー音楽やダンスなどの公演もあって、僕たちが観たのは映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのFinal Concert。90歳となるモリコーネ最後のコンサートツアーで、カラカラ浴場では7回の公演がありました。我々がローマに着いたその日はローマの最終公演日でありました。チケットは売り切れていたのですが、公演の2週間くらい前だったか、突如何枚かのチケットが売られました。毎日チケットのHPを眺めていたおかげで無事に取ることが出来ました。
イタリアのチケットサイト https://www.ticketone.it/
ホテルで少し休んでから出発、またテルミニ駅に向かいます。ここから地下鉄のB線に乗ってチルコ・マッシモ駅に向かいます。駅を降りると目の前には国連の施設があって、その前にはライフル銃を備えた警備兵がいて物々しい雰囲気でした。駅の周辺には市内でよく見かける松の木があちこちに植えられていて、少し遠くには所々遺跡も見られます。駅近くのカジュアルなイタリアンの店に入ってさっと初の晩ご飯。味も値段もカジュアルでした。
チルコ・マッシモ駅周辺。
アンチョビーピッザ(しょっぱかった・・・)。
晩ご飯を済ませてカラカラ浴場へ向かいますが、さっき店の中にいたお客さんも多数同じ方向へ向かって歩いてます。カラカラ浴場に到着すると日本でプリントしてきたチケットを受け付けのお兄さんに差し出してバーコードのチェックだけであっさり入場出来ました。ちなみにネットから予約した電車の切符や美術館の入場券はすべてこのプリントしたバーコードで済みました。手数料もほとんどなく良いシステムだなあと思いました。
夏のカラカラ浴場の野外コンサートプログラム。マーク・ノップラーの名前も!
カラカラ浴場は広大な敷地に巨大な褐色の古代遺跡がそびえ立ってます。座席は一番安い席=最後方でしたが、それでもフルオーケストラ+100人の合唱隊は素晴らしいものでした。御大は椅子に身を預けながらコンダクト。巨匠が手掛けた名曲のオンパレードです。曲間ではMCもあり本人の肉声も聞くことが出来ました(もちろんイタリア語です)。
セルジオ・レオーネの映画音楽が多く演奏されるも、残念ながら僕が好きな『Once Upon a Time in America』の曲は演奏されませんでした。他には『Mission』やアルモドバル、タランティーノ作品の音楽を演奏。途中休憩を挟んでその後は少年少女合唱隊の演奏もありました。そしていよいよ目玉の『Nuovo Cinema Paradiso』が披露されるのですが、なぜかこの時だけ巨匠は若手の指揮者にコンダクトを譲りました。
Cinema Paradiso動画。「ennio morricone terme di caracalla 2019」で検索すれば色々閲覧出来ると思います。
さて21時過ぎに始まったコンサート(ちなみにこの時期ローマの日没は21時半くらいです)、2時間半すぎてもまだ終わらない。日本時間で言うと朝の6時くらいか、日本から直行してきた我々も限界です。最後の曲が終わるとアンコールの前に会場を出ました(ちなみにアンコール曲は本編でやった曲を再び演奏されてました)。
クタクタな状態で帰ろうとするもなんと地下鉄の運行は終了していました。タクシーは走ってるものの皆乗車されていて掴まらず。バスは乗り方がよく分からず仕方なしに宿まで歩いて帰ることにしました。途中コロッセオも通るので観光がてらのつもりでしたが、疲労困憊の状態ではそんな気分には程遠く、足取りと二人の口は重いのでした。途中トラムを見掛けるもやはり乗り方が分からず結局最後まで歩いて帰りました(深夜就寝・・・続く)。 ※Photo by Shin & Rei
自分用のお土産に買ったポスターとパンフレット。
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