可愛いキャラクターを描くコツ
今日は絵に関する話です。
以前、チャリティーでイラストのワークショップを2時間ほど開催させていただいたことがあるのですが、その時のテーマ、可愛いオリジナルキャラクターを作ってみようについて書いていきたいと思います。
一概に可愛いといっても好みもあるし、それに対するアプローチも様々ですが、ひとつだけ普遍的なことがあります。
それは、人間を含む動物の赤ちゃんの顔は本能的に可愛く感じるようにできているということです。
なぜかというと生物が種として存続するためには、赤ちゃんを守り、育てる必要がありますが、赤ちゃんは大変弱い存在です。そのためには、大人に赤ちゃんを守り抜こうという意欲を起こさせる必要があります。その意欲を起こさせるものこそが、赤ちゃんの「かわいさ」ということです。
つまり、赤ちゃんのフォルムが可愛く感じるのは遺伝子に刻まれた本能ということです。
子育てしてるとよく分かるのですが、赤ちゃんは要求がある度に泣くし、ご飯を食べるのも、うんちをするのも、お風呂に入るのも、寝るのにも大人の助けが必要です。しかし、可愛い笑顔や天使のような寝顔をみていると幸せな気持ちになります。
この遺伝子に備わった本能を利用することで可愛いと思うキャラクターを作ることができるというわけです。
では、赤ちゃんの顔の特徴とはどういうことでしょう。
大人の顔と比較したのが以下の図です。
赤ちゃんは丸顔で目が真ん中当たりにあるのに対して、大人は面長で目は中心よりやや上にあります。ちなみに、赤ちゃんの特徴をさらに強調したい場合は目を中心より下にするとさらに強調することができます。
目の位置以外にも黒目が大きい、ほっぺたが膨らんでいる、おでこが大きい、鼻が低い、口が小さいなどの特徴があります。
全体のバランスでいうと頭が大きいため、頭身が小さいです。
実際のキャラクターをみてみると、これらの特徴を備えてたデザインのキャラクターが多いことが分かると思います。
可愛いキャラクターを作りたいけど、なかなか可愛くならないようなケースのときはぜひ赤ちゃんのフォルムを意識してみてください。